2020年08月21日

セゾン情報システムズ

9640セゾン情報システムズの今後10年間を配当中心に占ってみる。
特に記載のないところは2020年3月期末の数字等を使用している。

Fintechプラットフォーム事業が売上の43%。
流通ITサービス事業が21%。
HULFT事業が36%。
(前期までのセグメントであり、今期からはリンケージビジネス事業が分離した)


【沿革】
1970年 西武流通グループ(当時)の情報処理機能の統合と新しい情報サービス業の創造を目的として、東京都豊島区南池袋に株式会社西武情報センターを設立。情報処理サービス事業、ソフトウェア開発事業を開始。
1981年 信販業務システムを中心とする情報サービス拡大強化のため、株式会社緑屋計算センターを吸収合併。
1992年 株式会社セゾン情報システムズに商号変更。
1993年 通信ミドルウェア「HULFT」の提供を開始し、現在のパッケージ販売事業の源となる。
1993年 当社株式を店頭売買有価証券として日本証券業協会に登録。
1998年 メール運用サービス会社、株式会社三協サービス(株式会社流通情報ソリューションズ(2005年4月に当社と合併))を取得。
1999年 情報処理オペレーションサービス会社、株式会社ファシリティエキスパートサービスズ(現株式会社フェス)を設立。
2004年 日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。
2005年 人材派遣会社、株式会社HRプロデュース(現株式会社フェス)を設立。株式会社流通情報ソリューションズを吸収合併。
2005年 世存信息技術(上海)有限公司を設立。
2009年 東京都江東区に深川センターを設置し、ITアウトソーシングへの需要増加に対応。
2010年 クラウド型ホスティングサービス「SAISOS」提供開始。
2010年 ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所(JASDAQ市場)に上場。
2010年 セキュアWebデータ連携ミドルウェア「HULFTクラウド(現HULFT-WebFileTransfer)」提供開始。
2010年 大阪証券取引所ヘラクレス市場、同取引所JASDAQ市場及び同取引所NEO市場の各市場の統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。
2012年 株式会社フェスが株式会社HRプロデュースを吸収合併。
2013年 データ連携ソリューション強化のため、株式会社アプレッソの株式を取得。
2013年 東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。
2014年 クラウド&グローバル時代に求められる多様な連携ニーズに対応した「HULFT8」提供開始。
2015年 HULFT事業のASEAN地域への本格展開を目的に設立したHULFT Pte.Ltd.の営業を開始。
2016年 BPO事業を会社分割(新設分割)により新設会社に継承し、当該新設会社の全株式を株式会社ビジネスブレイン太田昭和に譲渡。
2016年 「HULFT」を北米地域に展開するためのグローバル拠点として、米国にHULFT,Inc.を設立。
2016年 製造業のIoTビジネスの革新を支援するデータ連携基盤「HULFT IoT」提供開始。
2017年 英国にEMEA事務所を開設。
2018年 株式会社フェスの全株式を株式会社インフォメーション・ディベロプメント(現株式会社IDホールディングス)に譲渡。
2019年 株式会社アプレッソを吸収合併。

【利益】
セゾン情報システムズの売上高と経常利益と売上高経常利益率を並べてみると(百万円)
1989年 12696、621、4.89%←7ヵ月の変則決算
1990年 7810、313、4.01%←6ヵ月の変則決算
1991年 6624、238、3.59%
1992年 13803、570、4.13%
1993年 14476、565、3.90%
1994年 14583、589、4.04%
1995年 13419、547、4.08%
1996年 14046、700、4.98%
1997年 16341、777、4.75%
1998年 18489、900、4.87%
1999年 18510、1209、6.53%
2000年 19292、676、3.50%
2001年 19393、1281、6.61%
2002年 20820、1877、9.02%
2003年 21274、2338、10.99%
2004年 20833、2228、10.69%
2005年 26351、2772、10.52%
2006年 23203、2434、10.49%
2007年 22998、2708、11.77%
2008年 23559、2537、10.77%
2009年 24996、2630、10.52%
2010年 26127、2524、9.66%
2011年 27984、2930、10.47%
2012年 32604、3450、10.86%
2013年 29290、2736、9.34%
2014年 32541、3390、10.42%
2015年 30485、-4081、-
2016年 29792、2569、8.62%
2017年 31024、3177、10.24%
2018年 30393、4341、14.28%
2019年 23641、2345、9.92%
2020年 23560、3488、14.80%
2021予 22000、2500、11.36%
となる。
ITバブル崩壊以降は利益率10%ぐらい。
2019年に売上げと利益が急減してるのは
「前連結会計年度において十数年にわたり継続していた大型システム開発案件が完了・・・」
というので、たぶん、2017年11月にクレディセゾンが共同基幹システムに移行したという件と思われる。
その前の2018年に利益率が上がってるのはこいつの並行稼働してる旧システムのコストが下がったため。
なお、2015年の大赤字もこの新システム開発時のバグのせい。投資総額約190億円のPJの不具合で約75億円の追加費用。
新システム完全移行した2020年は利益率14%ぐらいになった。


【財務】
無借金。現預金が90.6億円。自己資本比率が65.5%。
保有株式は1700万円ぐらい。
昨年は4398ブロードバンドセキュリティ株を4800万円分ぐらい保有してたのだが、上手く売り捌いたらしい。
これ以上現金貯めてどうするのか?ってレベルで、配当株としては素晴らしい。


【配当政策】
2020年から「DOE10%を目安とする」という配当方針になった。
更に「自己資本比率50〜75%を維持し、最適資本構成を目指す」「通期見通しの1/2を中間配に」。
因みに2020/3期の40+45=85円配当はDOE10.6%。
実際の配当額と配当性向を並べると(分割考慮後)(2006年までは単体比の配当性向)
1989年 1.5円、10%←7ヵ月の変則決算
1990年 1.15円、14%←6ヵ月の変則決算
1991年 1.25円、18%
1992年 2.5円、13%
1993年 2.5円、13%
1994年 5円、30%
1995年 4円、24%
1996年 5円、24%←記念配1円
1997年 5円、19%
1998年 5円、19%
1999年 6円、17%
2000年 6円、29%
2001年 7.5円、23%←記念配1円
2002年 7.5円、15%
2003年 7.5円、50000%
2004年 7.5円、170%
2005年 15円、20%
2006年 18円、26%
2007年 25円、26%
2008年 30円、35%
2009年 30円、35%
2010年 40円、65%←記念配10円
2011年 40円、44%←特配10円
2012年 35円、33%
2013年 35円、34%
2014年 35円、30%
2015年 10円、-(純損失)
2016年 0円、-(純損失)
2017年 20円、14%
2018年 45円、17%←特配10円
2019年 45円、36%
2020年 85円、125%
2021予 85円、69%
となる。
2016年の無配が凄く気になるが、この反省を踏まえてのDOE10%なんだろう。

大株主は
1位 クレディセゾン 46.84%
2位 イーシーエム・エムエフ 27.52%←実態はエフィッシモキャピタル(いわゆる旧村上ファンド)?
3位 イーシーエム・マスターファンドSPV1 5.29%←エフィッシモが運用?
4位 インテリジェント ウェイブ 3.09%
5位 セゾン情報システムズ社員持株会 2.07%
6位 大日本印刷 1.90%
7位 協和青果 1.06%←Oakキャピタルの3位、ピクセラの9位、レカムの8位株主
8位 岡三オンライン証券 0.66%
9位 富士通 0.49%
10位 吉田知広 0.49%←個人?菱友システムズとかセフテックとかKHCとか、渋いところ多数の大株主
親のセゾンが半分弱、というのは配当株に良くある状況だが、
「もの言う株主」が2位3位で計33%弱。2015年には敵対TOBを仕掛けた。
なんか胡散臭い感じがして嫌なんだが。ファンド自体より、寄ってくる目先筋が嫌い。
でもまぁ、1-3位の計80%が高配当政策を支援してくれると思えば我慢もできる。



率直にいうと、この手のシステム屋にしては売上と利益が安定してないという感じ。
2年以上連続して増収(増益)が殆どなく、隔年な業績。
でも、クレディセゾン共同基幹システムという利益率の低い糞プロジェクトが終わって、
これからは結構イケるんじゃないかと期待してる。
HULFTのストック収益で手堅く稼ぎながら、データリンケージビジネスを周辺にどれだけ伸ばせるか。
(リンケージは伸びるだろうが、まだ売上全体の25分の1しかなく、しかも赤字なんだけど)
今期は消費増税対応特需の剥落とコロナで駄目(とは言っても会社予想は慎重過ぎ)だろうが、
基本的にIT系の会社の成長は人知の進化だと思ってるので、長期的には楽観。

株主総利回り(TSR)を経営指標にしてるのだが、ベンチマーク(同業他社平均のTSR)を
上回っても下回っても、それでなにをする訳でもないので、全くの無意味。
例えば下回ったら報酬減額とか、下回りそうなら増配するとか自社株買いするとか、なにか出来んのか。


10年後の配当だが、DOE政策なので10年後の純資産次第になる。
前期のように特損等がなければ、だいたい100円/年ペースでBPSが増えていくと思われる。
(「なければ」はないだろうが、業績伸長で相殺できるだろう)
前期のBPSが791.54で、791+100x10=1791で、この10%は179円配当。
現在の85円配当から倍以上、現株価水準2000円だと配当利回り9%。
自分でも、ほんとかね?って感じ。
PBRで1.1倍ぐらいだから、夢みたいな数字ではないが・・・







2020年9月1日で創立50年なんだが、記念配は・・・?


スポンサード リンク
posted by 冬葉ツトム at 16:15 | Comment(0) | 保有銘柄 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Copyright(C) 2009-2020 配当金生活 all rights reserved.