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2017年07月14日

G-7ホールディングス

7508G-7ホールディングスの今後10年間を配当中心に占ってみる。
特に記載のないところは2017年3月期末の数字等を使用している。

「オートバックス」「業務スーパー」などのフランチャイズ。
メガフランチャイジーと名乗ってる。

オートバックス・車関連事業が売上高の30.8%、
業務スーパー・こだわり食品事業が63.6%、
その他が5.6%。


1975年 創業者木下守が株式会社エムケー商会を設立
     加古川市のセブンボール駐車場内で「オートセブン加古川店」を開店し、カー用品販売事業を開始
     (「セブンボール」と「ラッキーセブン」が社名の7の由来)
1976年 キノシタ商事株式会社を設立
     オートバックスフランチャイズチェーンに加盟し「オートバックス大久保店」を開店
1979年 キノシタ商事株式会社が株式会社エムケー商会を合併
2000年 商号を「株式会社オートセブン」に変更
2001年 大阪証券取引所市場第二部に株式上場
2003年 東京証券取引所市場第二部に株式上場
     子会社株式会社セブンプランニングを設立し、立地開発事業等を開始
     子会社株式会社サンセブンを設立し、食品・生活用品販売事業を開始
     フランチャイジーとして「業務スーパー」の展開を開始
2004年 子会社株式会社バイクセブンを設立し、翌月に「バイクセブン 伊丹店」を開店
     香港に七福集団有限公司を設立し、アジアにおける事業拠点を確立
2005年 創業30周年を記念し、グループ名を「G-7グループ」とする
     東京証券取引所・大阪証券取引所市場第一部に指定
2006年 G-7グループをホールディングカンパニー化し商号を「株式会社G-7ホールディングス」に変更
     オートバックス事業および新車・中古車事業部門を会社分割し、株式会社オートセブンを設立
     福神産業株式会社の株式を取得し、完全子会社化
     株式会社タカツキの株式を70%を取得し、連結対象子会社化
2008年 株式会社シーアンドシーの株式を取得し、完全子会社化
     こだわり食品、TSUTAYA FCの事業運営を開始
2009年 リユース事業に進出「良品買館」を開店
     株式会社めぐみのさとの株式を取得し完全子会社化、アグリ事業に参入
2010年 株式会社タカツキと株式会社バイクセブンが合併し、株式会社G-7モータースに商号変更
     株式会社セブンプランニングが介護事業に進出、リハビリデイサービスnagomi1号店をオープン
     株式会社サンセブンができたて弁当と惣菜ショップ事業に進出、デリスタイルマーケット「Green'sK」1号店をオープン
2011年 シンガポールに100%子会社G7INTERNATIONAL PTE.LTD.を設立
     「鉄板焼ビュッフェGreen'sK」1号店をオープン
     上野食品株式会社の株式を取得し、完全子会社化
2012年 マレーシアにオートバックス1号店をオープン
     株式会社シーアンドシーが株式会社コールドファミリーの株式を100%取得し、孫会社化
     グループ会社の社名変更を実施
       株式会社G-7・オート・サービス(旧株式会社オートセブン)、
       株式会社G-7スーパーマート(旧株式会社サンセブン)、
       株式会社G-7デベロップメント(旧株式会社セブンプランニング)、
       株式会社G-7食品システム(旧株式会社シーアンドシー)、
       株式会社G-7アグリジャパン(旧株式会社めぐみのさと)
2014年 G-7食品システムが上野食品を吸収合併
     マレーシアに海外初の「ら〜めん神戸(かんべ)」1号店をオープン
     G7インターナショナルPTE.LTD.(シンガポールの海外統括持株会社)全額出資で株式会社G7ジャパンフードサービスを設立
2015年 株式会社G7ジャパンフードサービスが、グループ会社である株式会社G-7食品システムを吸収合併
     株式会社テラバヤシの株式を取得し、連結子会社化
2016年 グループ会社の社名変更を実施
       株式会社G-7リテールジャパン(旧G-7デベロップメント)、
       株式会社G-7バイクワールド(旧G-7モータース)、
       株式会社G-7ミートテラバヤシ(旧テラバヤシ)
     株式会社G-7バイクワールドがバイク王&カンパニーと資本業務提携

【利益】
G-7ホールディングスの売上高と経常利益と売上高経常利益率を並べてみると(百万円)
2001年 21534、840、3.90%
2002年 23966、1064、4.44%
2003年 26849、589、2.19%
2004年 33009、1128、3.42%
2005年 43933、1123、2.56%
2006年 54273、1540、2.84%
2007年 59566、1564、2.63%
2008年 61829、1308、2.12%
2009年 65297、1344、2.06%
2010年 67078、2247、3.35%
2011年 71457、2591、3.63%
2012年 76130、2250、2.96%
2013年 82623、2933、3.55%
2014年 88178、3139、3.56%
2015年 88261、2512、2.85%
2016年 103895、3220、3.10%
2017年 110377、4062、3.68%
2018予 117700、4300、3.65%
となる。
さかのぼれる範囲では連続増収が続いていて、現在も継続中。
利益もざっくりと増益傾向で、利益率2%ぐらいから3%台中盤ぐらいで推移。

【財務】
有利子負債は約84.3億円。現預金が約93.9億円。自己資本比率が40.8%。
その他有価証券が1.71億円で、殆どが2884ヨシムラフード。
(3377バイク王&カンパニーや9832オートバックスセブンも少し保有。イオンの11株って?)
良くはないが、急成長中の小売業なら、こんなものか。

【配当政策】
「安定配当の継続を前提に、業績に応じた利益還元を実施すべく努力しており、
将来の事業展開のための再投資、財務基盤の強化に努めるなかで総合的に勘案」
という具体性のない方針。
実際の配当額と配当性向を並べると
2001年 7.5円、23.6%
2002年 7.5円、23.9%
2003年 7.5円、105.6%
2004年 7.5円、16.2%
2005年 10円、40.5%
2006年 12.5記、37.0%
2007年 17特、29.0%
2008年 10円、34.0%
2009年 10円、51.0%
2010年 22特、33.1%
2011年 13円、22.8%
2012年 20特、33.7%
2013年 34特、30.8%
2014年 39特、30.8%
2015年 30円、28.7%
2016年 47記、30.5%
2017年 53特、30.8%
2018予 50円、27.5%
となる。
無配はない。2008年と2011円と2015年に減配してるが増配傾向。
明示はしてないが、明らかに配当性向30%を強く意識してる払いっぷり。
特別配と記念配だらけで、そこまでして配当性向を守りたいのかとも思うし、
そこまでして普通配当を増配したくないのかとも思う。
おそらく今期も55特だろう。

大株主は
1位 木下守 13.72%←創業者・名誉会長
2位 木下智雄 13.72%←会長の長男・副社長
3位 自己株 9.19%
4位 関稚奈巳 8.46%←会長の近親者(娘?)
5位 有限会社キノシタファミリーサービス 8.20%←木下家の資産運用会社
6位 木下陽子 6.19%←会長の近親者(配偶者?)
7位 株式会社オートバックスセブン 2.52%
8位 MSIP CLIENT SECURITIES 1.52%
9位 日本マスタートラスト信託 1.03%
10位 日本トラスティ信託 1.02%
ということで、50.29%が木下家のものと思われる。


オートバックスのフランチャイジーとして成長したのが2000年まで、
その後は業務スーパーのフランチャイジーとして成長加速。
そしてM&Aを駆使して様々な事業を展開。近年は海外展開も。
G-7を3行にまとめるとこうなる。

オートバックス・車関連事業の営業利益率は3.55%。
業務スーパー・こだわり食品事業の営業利益率は3.44%。
ということで、利益率的にはどっちもどっち。
なのだが、売上げの伸びでは前者が+0.4%で後者が+9.3%なので、
嫌でも業務スーパーに頼る成長となる。
まぁ、車に金掛ける時代じゃないしね。
車買取・販売のカーズ事業、車検・板金塗装、保険への展開や、海外展開、
バイク王&カンパニーとの資本業務提携などで頑張ってはいるのだが、
それらが功を奏するというならば、9832オートバックスセブンや3377バイク王&カンパニーは
今よりもっと好業績な筈である。

業務スーパーも、3038神戸物産の業務スーパーの営業利益率が7%辺りなので、
もっと利益率を向上させる事もできるんじゃ・・・と思うが、
ここはやっぱりフランチャイジーの限界かね。
彼我の立場の差はいかんともしがたし。
実質的な成長の源泉は、業務スーパーの、それも「出店」しかない。


では、他の軸はないのか?
現在のグループ会社の布陣は
G-7オートサービス
  カー用品販売「オートバックス」・洗車コーティング「クリスタルセブン」・「板金集中センター」・
  「G-7土山サーキット」・コインランドリ「マンマチャオ」・たい焼き「やまや本舗」
G-7スーパーマート
  「業務スーパー」・できたて弁当と惣菜ショップ「Green's K」
G-7リテールジャパン
  不動産運営・リサイクルショップ「良品買館」・100円ショップ「ダイソー」・
  女性専用フィットネスクラブ「カーブス」・インドアゴルフスクール「ステップゴルフ」
G-7バイクワールド
  バイクライフの総合専門店「バイクワールド」・中古バイクパーツなどの輸出
G-7ミートテラバヤシ
  食肉小売「テラバヤシ」
G-7ジャパンフード
  農産物食品の生産卸小売輸出入・お好み焼き「七つの壷」・「Green's K 鉄板ビュッフェ」・チーズタルト「BAKE」
G-7アグリジャパン
  農産物直売所「めぐみの郷」・貸農園および自社生産「めぐみの郷ファーム」
G7 INTERNATIONAL PTE.LTD.(シンガポール)
  マレーシアでオートバックスや「ら〜めん神戸」・インドネシアで「ら〜めん神戸」・ミャンマーでイチゴやレタス生産・
  タイでバイクワールド・台湾で「串かつだるま」・ベトナムで菊生産・アジアアセアンに自動車輸出

正直言って「数撃ちゃ当たる」感は否めないが、それでもテラバヤシに当てたのは素晴らしい。
そして外れはどれかというのは決算説明資料の20頁を見ると見えてくる。
今期の出店計画なのだが、2本柱とテラバヤシを除いて、
あきらかに出店意欲が高そうなのは「めぐみの郷」「BAKE」「マンマチャオ」。
2016年の1年間に一気に17店も出店した「カーブス」はそれっきりなのだが、意外だ。
(2157コシダカは景気良さそうなのに)
「BAKE」はよく解らないが「めぐみの郷」と「マンマチャオ」はオートバックスや業務スーパーと
親和性が高そう(客層が合って併設できそう)なので、4本目の柱に育ってくれるだろうか。

また、同頁を見ると、前期のオートバックスの出店計画が13に対して実際には1出店。
業務スーパーも出店計画10に対して実際には8出店。
めぐみの郷も計画14に対して実績2。テラバヤシも計画9に対して実績6。
(テラバヤシの多くは業務スーパー内に出店してるのだから、それが思うままにならないって)
意欲はあっても、適当な居抜き物件が見つからなければどうにもならない。
小売業の業績を決定づけるのはあくまで出退店。


10年後の配当。
中期経営計画によると2020年に売上げ1700億円、経常利益70億円だそうだ。
この売上げだが、3年で+80%って無理に決まってるだろう。
四季報に「毎年約100億円の年商拡大狙う」とあるが、
その目標が達成できたとしても2020年に1400億円にしかならないのに。
上述のとおり、いくら成長したくとも物件が無ければ出店はできないし、
M&Aだって同様に競争激化するのだ。
最近の実績からみて、年90億円程度の増収がいいとこだろう。
という事は、10年後に売上高2000億円。
利益率2%とすると経常利益40億円、3%で60億円、3.6%で72億円。
EPSで170〜260〜320ぐらい。
配当性向30%としてDPS51〜78〜96円。


怖いのはフランチャイザーの変心によるビジネスモデル崩壊だが、
ここまで育っていれば既に存在が大きく、
仮に無茶な条件を出すような事になればお互いの首を絞めるだけだと思う。
大丈夫なんじゃないかな。


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posted by 冬葉ツトム at 15:45 | Comment(2) | TrackBack(0) | 保有銘柄 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。
今後の配当を中心に占うシリーズ(勝手に命名してすみませんが)はとてもおもしろいですね。
ひとつ質問なのですがいつも過去の配当を記載されていますね。企業によってはIRで過去数年しか公開していないところもありますが、どうやって過去の配当履歴を確認されていますか。
私の場合、2007年の四季報CDを持っているので1997年まではそれで遡って調べています。ただ昔の四季報は株式分割などを考慮しない配当額が載っているので自分でひきなおさないといけないので面倒です。
Posted by FDG at 2017年07月14日 22:36
FDGさん、こんにちは。
過去の配当は昔の四季報(紙)を見てます。
私が持ってるうちで最も古いのは2004年の四季報なので、
だいたい2002年ぐらいまで遡れます。
なので分割は2004年以降の分割だけ計算してます。
(G-7の場合、2001〜2004年が15円配当で、その後2006年に2分割してるので7.5円と)

Posted by 管理人 at 2017年07月14日 23:26
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