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2017年05月19日

投資キャッシュ・フロー

ろくすけさんがブログの記事「投資CFを時系列で確認する〜あいHDの場合」
http://blog.goo.ne.jp/6_suke/e/5591001dbcf29661c36557ebd6289e03
で、役に立つキャッシュフローの注目点を書かれてるので、
私は役に立たないキャッシュフローの注目点を書いてみようと思う。

以前保有してた8130サンゲツの2004年の有報の4ページに
http://pdf.irpocket.com/C8130/DZbR/kCI1/uqFc.pdf
(以下の引用部は適宜改行してる。また、記事内容の性質的に引用が過多であるが、引用先が公共の情報なので御容赦請う)

>(投資活動によるキャッシュ・フロー)
>投資活動の結果使用した資金は、565百万円(同95.2%減)となりました。
>これは主に、有価証券の償還による収入24,000百万円などがあったものの、
>投資有価証券の取得による支出10,026百万円、有価証券の取得による支出8,995百万円、
>定期預金の預入による支出3,001百万円、
>福岡店建設費用などの有形固定資産の取得による支出1,825百万円などがあったことを反映したものであります。

と書いてある。

最後の土地取得は別にして、投資CFの大半は定期預金の払戻と預入、投資有価証券の償還と取得なのが解る。
そして40ページを見ると、この投資有価証券とは国債と商工債券(商工中金が発行する債券)が殆どなのも解る。
サンゲツの投資CFとは、満期になった定期預金を再び預け、償還された債券(と同等額の債券)を再び取得する、
この繰り返しで出来ているのだ。
これは別に、この年に限ったことじゃない。
この翌年も翌々年も、ずぅぅぅーとサンゲツは繰り返してる。
何故こんなことをしてるかというと、余資の運用に困ってるからだ。
現金がジャブジャブで困ってるからだ。

私は投資候補の決算を見る時、必ず投資CFを確認してこういった状況にないかを確認する。
そして見つけると、ちょっとほくそ笑むのだ。←キモイ
なにしろ金がありすぎて困ってるのだから、株主還元を厚くする動機は事欠かないはず。

以前は横並び意識とか、取引先に足元見られる危険とかで(金も意欲もあっても)
実際に還元し難かった会社も多かった。
しかし最近は株主還元が持て囃されてきたおかげで、遠慮なく増配や自社株買いを実行できる様になった。

もちろん成長の原資として使えないから余ってるので、一概に良い事ではない。
しかし還元に重点を置いた評価では嫌でも高評価になる。


サンゲツは典型的な例だが、他にもたくさんある。
例えば1923日本電技の前期決算には
>(投資活動によるキャッシュ・フロー)
>当事業年度において投資活動の結果使用した資金は784百万円(同124.0%増)となりました。
>これは、主に投資有価証券の償還による収入655百万円に対して投資有価証券の取得による支出1,208百万円及び
>有形・無形固定資産の取得による支出196百万円があったことによるものであります。
とある。
これも預金と現金同等債券の出し入れで成り立ってる投資CFだ。

2226湖池屋の前々期は
>(投資活動によるキャッシュ・フロー)
>投資活動の結果得られた資金は1,008百万円(前連結会計年度は2,112百万円の支出)となりました。
>これは主に、有価証券の償還による収入(3,000百万円)等の増加要因が、
>有価証券の取得による支出(2,199百万円)等の減少要因を上回ったことによるものであります

3635コーエーテクモHDの前期は
>(投資活動によるキャッシュ・フロー)
>投資活動の結果、支出した資金は39億35百万円(前連結会計年度は61億38百万円の支出)となりました。
>これは主に有価証券及び投資有価証券の取得による支出122億75百万円、
>有価証券及び投資有価証券の売却及び償還による収入163億26百万円、
>有形固定資産の取得による支出86億44百万円によるものであります。

4291JIECの前期は
>(投資活動によるキャッシュ・フロー)
>投資活動によるキャッシュ・フローは、ほぼ前年同期並みの、+146百万円(前事業年度比+69百万円)となりました。
>この変動は主に、有価証券の取得による支出の減少3,900百万円が、有価証券の償還による収入の減少3,300百万円、
>無形固定資産の取得による支出の増加262百万円、投資有価証券の取得による支出の増加300百万円を
>上回ったことによるものであります。

6986双葉電子の前期は
>(投資活動によるキャッシュ・フロー)
>投資活動の結果得られた資金は、36億4千6百万円(前期は75億4千7百万円の使用)となりました。
>これは主に、定期預金の払戻440億4千万円および投資有価証券の売却及び償還7億2百万円などの収入と、
>定期預金の預入361億9千7百万円および有形固定資産の取得45億9千1百万円の支出によるものです。
因みに双葉電子は大赤字の真っ最中だ。

という事で、例はいくらでもある。どれも償還とか預入とかの文言のオンパレード。


なにかというと「配当なんていつ減配無配になるかわからない。それより目先の値幅取りだ!」と
主張する短期筋がいるが、金が貯まりすぎて困ってる企業って、意外とたくさんあるのだ。
そういう企業は、そう簡単に減配無配にはしないと思うけどなぁ・・・・・
(もちろん簡単に減配する企業もたくさんある。短期筋はむしろそういう企業を狙うべき)


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posted by 冬葉ツトム at 15:53 | Comment(2) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
四季報で見ていて、事業内容からして投資CFの大きさに違和感を感じる企業ってありますよね。
調べてみると、定期預金や有価証券だったり。。

配当金の原資を蓄えているのだと思えれば、利回りがいい時に買っておくのは確かにアリですね。
Posted by ろくすけ at 2017年05月19日 22:33
ろくすけさん、こんにちは。
あとは親会社に対する貸付金が莫大だったりとかもありますしね。
例え話でも皮肉でもなく、本当に金が余って困ってる会社って、それなりにありそうです。
そういうところは、配当性向100%が続いても困らない、上場ATMみたいなもので。
Posted by 管理人 at 2017年05月19日 22:59
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