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2016年08月12日

三協フロンテア

9639三協フロンテアの今後10年間を配当中心に占ってみる。
特に記載のないところは2016年3月期末の数字等を使用している。

仮設ハウスのレンタル・販売。立体駐車場や本設ハウスやトランクルームも。
電気や空調やトイレなどの付帯設備にも注力。

ユニットハウス事業が売上げ全体の99%を占めてる。


1969年 建設用設備器材の製造・販売を目的として三協フロンテア株式会社を設立
1970年 第1号商品のコンテナバスの製造、販売を開始
1971年 米国Space-O-Matic社との技術提携により、2段立体式駐車装置の製造・販売を開始
1973年 建設現場の仮設事務所として、ユニットハウス「コスモCT」の製造・販売を開始
1977年 ユニットハウスのレンタルサービスを開始。
1992年 茨城工場敷地内にユニットハウス展示場1号店を開設
1993年 日本証券業協会に株式を店頭登録
      ユニットハウス等の配送及び建方・解体工事を目的として、
      有限会社フロンテア流通(現 フロンテア流通株式会社)を設立
      本格的な常設展示場として千葉県柏市に柏展示場を開設
1994年 千葉県柏市で第1回フロンテアニューイヤーコンサートを開催
1995年 ユニットハウスの原材料等の製造・販売を目的として、
      広州番禺三協豪施有限公司を設立
      阪神・淡路大震災の復興支援として応急仮設住宅を建設。
1996年 カナダのユニットハウスメーカー・ブリッコ社と業務提携
1997年 ロシアのメハノーブルテクニカ社との技術提携により静電分離機の試作機完成。リサイクル事業進出
1999年 ドイツのクルーテ社と業務提携。介護機器事業に注力
2000年 オランダのユニットハウスメーカー・デミュー社と技術提携。セミパーマネント事業に進出
2001年 トランクルーム事業に進出。名称を「U-SPACE」と統一し全国展開
2004年 新潟県中越地震の復興支援に応急仮設住宅359戸を建設
2005年 福岡県西方沖地震の復興支援に、応急仮設住宅を建設
2007年 能登半島地震、新潟県中越沖地震の復興支援に、応急仮設住宅を建設
2010年 植物工場事業に参入
2011年 東日本大震災の復興支援に応急仮設住宅約2000戸を建設
2013年 宮城県気仙沼市に建設作業員向け宿泊施設をオープン

【利益】
三協フロンテアの売上高と経常利益と売上高経常利益率を並べてみると(百万円)
2000年 17447、713、4.09%
2001年 16759、1608、9.59%
2002年 17549、1863、10.62%
2003年 16005、1338、8.36%
2004年 16465、1629、9.89%
2005年 16758、1681、10.03%
2006年 17473、1145、6.55%
2007年 17446、1260、7.22%
2008年 17840、1317、7.38%
2009年 16926、1259、7.44%
2010年 14916、506、3.39%
2011年 15381、454、2.95%
2012年 29234、4907、16.79%
2013年 24095、3438、14.27%
2014年 26747、3244、12.13%
2015年 29844、3793、12.71%
2016年 31803、4205、13.22%
2017予 36000、5000、13.89%
となる。
2009年までは7〜10%の利益率で穏やかに国内景気と連動。
2010-2011年にリーマンショックの影響で大きく落ち込むも黒字は維持。
2012年は東日本大震災の特需で急回復。
2013年以降はアベノミクスで利益率13%前後の好調維持。
というところか。
リーマンショックと東日本大震災という二大危機でも、
前者は赤字にはならず、後者は利益倍増。

【財務】
有利子負債は146.5億円ぐらい。現預金が28.1億円ぐらい。自己資本比率が46.9%。
負債が多いには多いが、レンタル会社なので仕方がないか。
ただし同業のナガワは無借金なので、もうちょっと努力できそうな。
投資有価証券は5300万円ぐらい。

【配当政策】
「中期的に目標配当性向35%を目安として・・・・」という方針は2005年から。
実際の配当額と配当性向を並べると
2000年 7.0、60.3%
2001年 7.0、24.8%
2002年 7.5特、12.7%
2003年 7.5、26.6%
2004年 9.0、26.26%
2005年 12.5、30.8%
2006年 12.5、57.6%
2007年 12.5、41.8%
2008年 12.5、51.0%
2009年 12.5、41.3%
2010年 10.0、105.3%
2011年 10.0、129.9%
2012年 30.0特、26.9%
2013年 30.0、32.3%
2014年 30.0、32.5%
2015年 30.0、29.3%
2016年 35.0、30.3%
2017予 35.0、27.8%
となる。
2006-2009年辺りを見ると配当性向50%前後になったとしても減配はしない。
しかし2010-2011年の様に100%超はさすがに減配だが、それでも無配はない。
そして2012年の大幅増益ではすかさず大幅増配で答える。
ただし、ここ数年は配当性向35%目安には見えず、30%目安に見える。

大株主は
1位 有限会社和幸興産 48.09%←長妻家の資産運用会社
2位 長妻貴嗣 14.19%←社長(会長の長男)
3位 自社株 4.82%
4位 長妻和男 2.78%←創業会長
5位 日本トラスティ信託口 1.86%
6位 従業員持株会 1.43%
7位 三菱UFJ信託銀行 0.86%
8位 千葉銀行 0.84%
9位 長妻幸恵 0.77%←会長夫人
10位 内田正美 0.74%←?
11位 日本生命 0.70%
長妻家で3分の2を占めてる。安泰。


「建設現場の仮設事務所・宿舎」(+災害時の仮設住宅)が主力事業であって、
その商圏の拡大で成長してきた。
しかし商圏が全国ネット化して以降は伸び悩んでいる。
この辺、ライバルの日成ビルドやナガワは海外進出やM&Aに活路を見出してて、
三協フロンテアもそれは同様だ。
が、前述の様に1971年から立体駐車場事業、1997年からリサイクル事業、
1999年から介護機器事業、2001年からトランクルーム事業、2010年から植物工場事業と、
色々と手を出すが順調なのはトランクルームぐらいで、それ以外はパッとしない。
ライバルに比べるとスピード感がないのだが、これはM&Aを活用しないためで
財務戦略に欠けてると思われる。
(海外社との技術提携は積極的なのだが)
ただし2012年頃から本設と付帯設備に注力しててこれは伸びていて期待できる。
会社サイトに事例が出てるが、本設は小規模オフィス・店舗など幅広い用途で伸び代ありそう。
付帯設備は、マクドナルドのポテトみたいなものでボロ儲けじゃないかと妄想。


私の保有株の中には幾つかの地震ヘッジ目的の銘柄があるのだが、
その中の主力2強が日成ビルド工業とこの三協フロンテアである。
2016年4月14日夜に発生した熊本地震の翌日の、保有する地震ヘッジ目的銘柄のうち
熊本に関連しそうな銘柄の株価(終値)の反応はこの様であった。
世紀東急+-0%、日成ビルド+1.30%、NJS+0.43%、夢真-2.26%、構造計画+1.96%、
南陽+7.77%、グリーンクロス+0.22%、三協フ+6.12%、東海リース+1.49%。
このうち世紀東急とNJSと夢真とグリーンクロスは復興関連であって
地震直後に株価が反応しなくても仕方がない。
構造計画は災害予防だろう。
そして直後に反応して欲しい三協フロンテアは堂々の+6.12%。
(日成ビルドの+1.30%はガッカリだが、高値は+5.97%なのでそれは妥当)
(東海リースも高値は+3.47%なのでそれは妥当)
(九州地盤の南陽はさすがにド真ん中)
(この他にニッパンレンタルとERIも地震ヘッジ目的で保有してるが熊本から離れ過ぎ)
という事で、私の2強は本命の首都圏直下型地震と南海トラフ地震には反応してくれそうな感じ。


さて、10年後の配当だ。
基本的には景気次第で建設市況次第の業績ではあるが、
リーマンショック時にEPS8円ぐらいで、これが目一杯の悪化と思う。
そして前期のEPS115円ぐらいが最高益。
これに前述の新規事業分が上乗せされると思うが、
会社のセグメント分類が雑で各事業の売上げと利益がはっきりしない。
なのでザックリと+10%としてEPS9〜126円。適当だな。
配当は下限がリーマン時と同様の10円配当だろう。
上限は126円の35%で44円。
まぁ、地震リスクヘッジさえ効いてくれれば配当はそれなりでOK。


余談だが社名の「フロンテア」はケネディ大統領の提唱した
「フロンテア・スピリッツ=開拓者精神」に由来するそうだ。
フロンティアじゃないのは千葉訛り?(笑)


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posted by 冬葉ツトム at 15:56 | Comment(2) | TrackBack(0) | 保有銘柄 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも拝見しております。
日成ビルドも熊本の時には少し反応していましたね。
ところで、日成ビルド、ナガワ、三協では、
どの会社が一番、海外展開に積極的なのでしょうか。
円高の進行も目先ありそうなので、そのあたりの影響も心配しています。

Posted by たけ at 2016年08月17日 20:09
たけさん、こんにちは。
ナガワは良く知らないので、日成ビルドと三協フロンテアの比較で。

日成ビルドは中計で2018年に売上げ850億円のうち海外売上げ20億円としています。
タイ・シンガポール・ベトナム・マレーシアで主に立体駐車場を展開してます。
対して三協フロンテアは中国でユニットハウスを製造してます。
規模は不明です。国内でも製造してます。
為替の影響となると、この輸出と輸入の差が問題だろうと思います。

海外に限った話ではなく全般ですが、積極性は日成ビルドが圧倒的に強いと感じてます。
最近はコマツとの繋がりもできたので、その辺からの展開もありそうです。
対して三協は「昔ながらの日本の企業経営」って感じですね。
Posted by 管理人 at 2016年08月18日 08:02
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