2016年04月15日

ダイキアクシス

4245ダイキアクシスの今後10年間を配当中心に占ってみる。
特に記載のないところは2015年12月期末の数字等を使用している。

四国のホームセンター・ダイキから独立した会社。
環境機器関連事業が売上げの47.6%。←浄化槽排水処理システム
住宅機器関連事業が売上げの50.4%。←外壁・タイル・トイレ・バスからプール・温室まで色々
その他事業が売上げの2.0%。←ボトルウォータ・バイオディーゼル燃料・小型風力発電

2005年 株式会社ダイキアクシスを設立。
      ダイキ株式会社より、環境機器関連事業、住宅機器関連事業、
      バイオディーゼル燃料関連事業を分割継承。子会社7社を譲り受ける。
2007年 地下水飲料化システムを発売。
      水処理装置の設計・施工を行う東武産業株式会社(現:株式会社トーブ)を子会社化。
      愛媛県東温市で家庭用廃食用油の回収を開始 。
2008年 水処理装置の保守点検を行う東武設備管理株式会社(現:株式会社トーセツ)を子会社化。
2009年 軽油特定加工業者登録を完了(四国第1号)。
      ボトルウォーターを製造・宅配するクリスタルクララ事業部(現:クリクラ事業部)を設立。
2010年 大栄産業株式会社と浄化槽関連事業に関して、業務提携契約を締結。
      B5軽油を一般スタンドで販売開始。
      環境プラント・エスコ事業等を行うレックインダストリーズ株式会社を子会社化。
2012年 株式会社シルフィードを完全子会社化。
2013年 PT.BESTINDO AQUATEK SEJAHTERA(現:PT.DAIKI AXIS INDONESIA)を子会社化。
      東京証券取引所市場第二部に上場。
2014年 PT.BESTINDO AQUATEK SEJAHTERAの新工場が完成。
      東京証券取引所市場第一部に指定。
2015年 東京本社を新たに設置し、従来の本社(愛媛県松山市)との二本社制へ移行。
      PT.BESTINDO AQUATEK SEJAHTERAがPT.DAIKI AXIS INDONESIAに商号変更。
      栄養補助食品ウルトラグルコサミンNを発売。
2016年 株式会社シルフィードが小形風力発電機VAS-3.0の量産を開始。

【利益】
ダイキアクシスの売上高と経常利益と売上高経常利益率を並べてみると(百万円)
2010年 21743、384、1.77%
2011年 24929、484、1.94%
2012年 27202、564、2.07%
2013年 30753、688、2.24%
2014年 31506、940、2.98%
2015年 32361、1082、3.34%
2016(予)33430、1130、3.38%
となる。
見事なぐらい綺麗な増収増益で、利益率も連続して改善中。
といっても、爆発的な伸びでもなく、製造業らしい低利益率。

【財務】
有利子負債は71億円ぐらい。現預金が33億円ぐらい。自己資本比率が29.6%。
上場した頃に比べると改善してるが、配当株としては評価できない。

【配当政策】
当面は配当性向25%以上を目処、最終的には30%まで引き上げる目標。
実際の配当額と配当性向を並べると
2012年 7.5、17.3%
2013年 16.5、20.6%
2014年 30記、25.1%
2015年 30、54.4%
2016(予)30、25.2%
となる。
前期は配当性向50%を超えてるが、「一過性と勘案し・・・」との事。
簡単に減配する気はないらしい。
だからといって、簡単に30%にする気もなさそう。
そもそも「最終的に」って、MBO計画でもあるのかね?

大株主は
1位 (有)YOUプラニング 33.4%
2位 伊予銀行 4.8%
3位 愛媛銀行 3.9%
4位 日本マスタートラスト信託 3.0%←たぶん投信
5位 資産管理サービス信託 2.6%←株式給付信託による自社株
6位 ゴールドマンサックス・インターナショナル 2.0%
YOUプラニングは大亀社長家の資産運用会社。
社長が3分の1を持ってるわけだ。


売上げの半分は住宅機器事業だが、これはまぁ住宅建設情勢次第というか、景気次第は否めない。
元々はダイキから独立した会社だけにホームセンター経由の売上げが多いのかと思ったが、
HC向けは16.3%しかなく、建設関連業者向けが73.1%もある。
営業利益率は3.48%と低い。

残りの半分の環境機器事業は浄化槽・排水システムが93.6%。
このうちメンテナンスが24.5%とほぼ4分の1を占める。
(浄化槽法で保守点検・清掃・検査が義務付けられてる)
そして海外が3.9%。
浄化槽以外では地下水の飲料化が4.3%。
営業利益率は7.37%と高め。

住宅機器という利益率が低く景気次第で将来性もない事業。
国内浄化槽という利益率は高く安定してるが将来性はない事業。
この2つが主力の会社である。
そして成長事業として海外浄化槽・地下水・風力発電・バイオ燃料・宅配水がある。
このうちバイオ燃料は原料(使用済み天ぷら油)の調達量が限られるので
エコ企業のアピール程度の効用しかないだろう。
宅配水は参入障壁が低すぎて大した利益は出ないだろう。
期待できるのは海外浄化槽(602百万円)と地下水(663百万円)と
風力発電(前期の計画値150百万円←実際には計画遅れで0)だが、
この3つを合計しても1415百万円に過ぎない。
売上げ全体の4.37%であり、まだ生まれたばかりのヒヨコ程度の事業だ。
立派な金の卵を産むニワトリになるかもしれないが、普通のニワトリかもしれないし、
早々に死ぬ可能性もある。


さて10年後の配当だ。
上述の3匹のヒヨコ(+これから始める事業+M&A)は計算のしようもない。
環境機器事業はそれ程の減少もなく、せいぜい微減ぐらいで安定してEPS70辺り。
住宅機器事業は、同業のLIXILやTOTOの業績推移を見ると営業赤字はなく
金融危機時でも4分の1程度の減益で済んでるので、EPS10〜80辺り。
足してEPS80〜150。ここまでは、まぁ計算できる。
これにプラス3匹のヒヨコ類が計算不能なのだが、適当にEPS-20〜+30としよう。
合計でEPS60〜180円。
ここに現在の配当性向25%を適用すると15〜45円配当。
目標の30%を適用すると18〜54円配当。
15円から54円の間という占いになった。
(ヒヨコ部分が適当なので、どうにでも創れる数字だが)

あとは創業家に3分の1が返ってくるという増配(減配阻止)要因と、
財務に余裕がないという減配(増配阻止)要因の綱引きだ。
10年後ならそれなりに負債も減ってるだろうから、前者優勢かもしれない。
前期の配当維持から見て、30円より減らすのは考え難い・・・・と思いたい。


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posted by 冬葉ツトム at 16:22 | Comment(3) | TrackBack(0) | 保有銘柄 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも拝見しております。

久しぶりの占いですね。日成ビルド以来でしょうか。

ホムセン経由と思ってましたが、建設業者経由が多いのですね。

2点ほど教えてください。

1)「営業利益率は7.37%と高め」とは、
他事業と比べてですか、同業他社と比べてでしょうか

2)ROEやROAを比較することは、
増配占いに対して、意味があるでしょうか。例えば、、、
       ROE  ROA
4245ダイキ 13%  3%
6328荏原実業 10% 3%
6403水道機工 9% 4%
6480前澤工業 3% 1%

唐突に質問してすいません。
Posted by たけ at 2016年04月16日 23:25
たけさん、こんにちは。
占いは昨年12月のシステナ以来です。
「保有銘柄」というカテゴリを選ぶと更新順に出てきます。

利益率高めは住宅機器事業と比べてです。

あくまで傾向としてですが、ROE・ROAが高いほど結果がブレると思います。
EPSが上下に大きく動いて、連れてDPSも動く。
また、ROAはROEとの差が小さいほど負債が少ない場合があるので、
その点で影響するかもしれません。
(負債でレバレッジを掛けて、それで高ROEになってる企業もある)

Posted by 管理人 at 2016年04月17日 09:36
早速のお答えを頂き、ありがとうございます。

>「保有銘柄」というカテゴリ
そうでしたね。
思い出しました、以前に参考にしてエムアップを買わせて貰いました。

>あくまで傾向としてですが、ROE・ROAが高いほど結果がブレる
>EPSが上下に大きく動いて

なるほど。
資金の効率的性よりも、
利益の絶対額の傾向を見ている方がまだ頼りになる、
という理解でいいのでしょうかね。

兎も角、ありがとうございました。
Posted by たけ at 2016年04月17日 12:55
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