2015年08月14日

エムアップ

3661エムアップの今後10年間を配当中心に占ってみる。
特に記載のないところは2015年3月期末の数字等を使用している。

音楽・映像を中心としたデジタルコンテンツの配信と運営を主体とし、物販も。
売上げのうち、携帯コンテンツ配信事業が85.1%、PCコンテンツ配信事業が6.03%、
eコマース事業が7.49%。

会社概要に「会社のこと」というページがある。そこには
>人にはそれぞれ、思い描く夢があります。
>その意味では、たくさんの人が集う会社は、夢の集合体と言えるかもしれません。
>株式会社エムアップは、X JAPANのhideの「インターネットや携帯電話で音楽を聴く世の中になる」という、言葉を信じたところから、その一歩が始まりました。
>われわれの出自は、その夢物語のような言葉なのです。
>今やそのhideの予言にも似た言葉に、異論を唱える人はいないでしょう。
>しかし、彼がその言葉を口にした当時、ほとんどの人は「そんな夢物語が実現するはずない」と思っていました。
>hideが旅立った時のスタッフが、わずかな人数で始めたのが、この会社です。
>株式会社エムアップは、様々なエンターテインメントとITとを結びつけ、われわれの夢を、そして誰かの夢を、ひとつずつ現実に変えていきたいと思っています。
とある。
美藤社長はX JAPAN解散後にhideがソロ活動していた事務所の社長だった人物。

2004年 株式会社アンリミテッドグループのインターネット関連事業部が
    株式会社エムアップとして会社設立
2005年 アンリミテッドGから携帯コンテンツ配信事業譲受
    eコマース事業としてアパレルショップのロイヤルロッシュを開設
2006年 メロディコールを提供するアーティスト公式コールを開設
2007年 アーティスト公式デコメを提供
2008年 GLAY MOBILEを開設し、ファンクラブサイト運営開始
2011年 GLAYオフィシャルストアG-DIRECTを開設、直販事業を本格化
2012年 東証マザーズに上場
2013年 東証一部に市場変更

利益。
2009年からの売上高と経常利益と売上高経常利益率を並べてみると(百万円)
1966、223、11.34%
2416、336、13.91%
2748、367、13.36%
3603、471、13.07%
4278、615、14.38%
3537、426、12.04%
3712、605、16.30%
4000、625、15.63%(予)
となる。
IT関連らしい高い利益率ではあるが、ゲーム株の様なべらぼうな高さでもなく、
程々で、安定した利益率なのが解る。
2014年に突然の減収減益だが、もちろんスマホへの移行期で、
携帯サイトからの収益が減少したため。

財務。
有利子負債は会社創立以来のゼロ継続。現預金が約6.9億円。自己資本比率が67.0%。
ITらしく優良な財務。
会社規模から見て現預金が20億円ぐらいあれば
ジャブジャブ状態と言えると思うが、
そこまで達してないのは社歴の短さだろうか。

配当政策。
「配当性向30%以上を目安とする、業績に連動した配当」と。
実際の配当額と配当性向を2012年から並べると
12.5円、27.0%
17.25円、30.1%
18円、45.7%
20円、39.3%
20円、37.2%(予)
となってる。
前期に増配してるところを見ると、配当性向40%ぐらいが本音だろうか。
(18円維持でも35%で、目安の30%を超えてるのだから)
いずれにせよ、減益になっても安易に減配する気はないと見える。

大株主は
1位 美藤宏一郎 27.53%
2位 日本トラスティ・サービス信託 5.11%
3位 SBI証券 1.91%
4位 日本マスタートラスト信託 1.87%
5位 株式会社フュートレック 1.61%
6位 藤池季樹 1.56%
という訳で、影響がありそうなのは社長の持分ぐらい。
信託口は殆ど投信だろう。


前述した事業分類は(物販を除くと)携帯とPCというチャネル分けだけで、
実際に何をやってるのかは会社IRサイトの事業全体像というページを
見れば一目瞭然・・・・・とはいかない。
あまりにも多岐に渡ってて、一見よく解らない。

携帯コンテンツ配信事業のオフィシャルファンサイト運営では
アーティストとして「LUNA SEA」「GACKT」「徳永英明」「SKE48(アーティスト?)」など。
俳優・タレントとして「小栗旬」「綾野剛」「ビッグダディ(笑)」など。
スポーツとして「本田圭佑」「柿谷曜一朗」「なでしこリーグ」など。
「研音」や「サンミュージック」などのプロダクション単位も。
PCコンテンツ配信事業のファンクラブサイト運営では
「hide」「EXILE」「夏川りみ」「角松敏生(懐)」など。

エンタメ系サイト運営では
「デコメール」「マチキャラ」「きせかえ」「着信ボイス」など。
音楽・映像配信サイト運営では
「着うた」「着うたフル」など。
そしてこうしたサービスが「アーティスト公式デコメール」とか
「セント・フォース コンシェル」とか「SKE48きせかえ」などと
コンテンツホルダーと絡む構造になってる。
この絡みは当然、CD・DVD・グッズなどの物販にも絡む。

事業全体像ページに「コンテンツホルダーとユーザーの架け橋」とあるが、
デコメ等のサービスこそがその架け橋である。
そしてコンテンツホルダーと各種サービス、どちらが増えても相乗効果が生まれる。


「auスマートパス」や「docomoスゴ得コンテンツ」といった定額使い放題サービスは、
キャリアにとっても安定収益だが、エムアップにとっても同様である。
(因みに「ゆるキャラグランプリ for スゴ得」は年間ランキング1位の人気サイト)
そしてPCのファンクラブサイト運営ではNiftyやBIGLOBEやOCNなどのISPが、
月額会費を徴収してくれる。
どちらも毎月チャリンチャリンの安定収益。


さて、10年後の配当だ。
上場以来初の大きな逆風であったと思われるスマホ移行も乗り切り、
再び成長軌道に乗った。
月額課金が中心であり、多数のコンテンツホルダーに分散されてるので
安定した収入が期待できる。
売上原価の半分はロイヤリティであり、これは売上げに比例するので
コストだけが急に増える事も考えられない。
財務は良好であり、投資CFには既に現金の処遇に困ってる感が現れてる。
創業社長が筆頭株主であり、配当の4分の1は戻ってくる。

これらを総合すると、
2011-2012のEPS増加率42%
2012-2013のEPS増加率24%
2014-2015のEPS増加率29%
は、今後も概ね維持できるんじゃないか。
地力としては20%成長ぐらいはありそうに思う。
ただし主戦場がスマホの世界なので、10年後の様相は予想し難いのも確か。
スマホ移行時みたいな激変が再び無いとも言い切れない。
2013-2014のEPS減少率は-30%だった。
まぁ、20%成長が続いて5年後に-30%の激震、その後は10%成長に鈍化とすると、
10年後にはEPS127円ぐらい。
配当性向40%とすると50円配当。
これはイイ線じゃないかねぇ・・・・・・・


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posted by 冬葉ツトム at 16:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 保有銘柄 | 更新情報をチェックする
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