2012年12月07日

ミロク情報サービス

9928ミロク情報サービスの今後10年間を配当中心に占ってみる。

会計事務所と一般企業の業務用ソフトを開発・販売。コンサルティング。

システム導入契約が売り上げ全体の65.8%。
内訳は、ハードウェアが10.9%、ソフトウェアが43.1%、ユースウェア(システム導入支援等)が11.8%。
サービス収入が売り上げ全体の34.0%。

1977年 株式会社ミロク経理の会計事務所事業部が分離独立する形で
      「株式会社ミロク計算センター」として設立
      株式会社ミロク情報サービスと社名変更
1980年 計算センタービジネスからオフコンの開発・販売ビジネスへ
      会計事務所専用オフコン「ミロクエース・モデルシリーズ」を開発・発売
1983年 会計事務所の顧問先企業マーケットに参入
      顧問先企業向け専用オフコン「プロオフコン≪経理≫」を開発・発売
1990年 パソコン用ソフト「SI・財務大将」「SI・販売大将」「SI・給与大将」を開発・発売
1992年 社団法人日本証券業協会ジャスダックに店頭登録
1997年 東京証券取引所市場第二部に上場
2001年 会計事務所向けネットワーク・ソリューションシステム「ACELINKシリーズ」を開発・発売
2002年 中小企業向け業務・情報統合システム「MJSLINKシリーズ」を開発・発売
2005年 中堅企業向けERPパッケージシステム「Galileopt」を開発・発売
2012年 東京証券取引所市場第一部に上場

利益。
1997年からの売上高と経常利益と売上高経常利益率を並べてみると(百万円)
19901、1738、8.73%
19389、1360、7.01%
20235、1297、6.41%
21823、1034、4.74%
19750、619、3.13%
17590、-1012、赤字
18622、899、4.83%
19259、1400、7.27%
19404、1165、6.01%
17264、-229、赤字
18590、428、2.30%(ここから会計基準変更で売り上げ及び利益は3億円ほど減少)
19088、829、4.34%
19173、788、4.11%
18844、1136、6.03%
18750、1489、7.94%
19595、2000、10.21%
となる。
売り上げは190億円前後で見事に安定してる。で、180億円を割ると赤字という解りやすい業績。
赤字2回のうち、2002年は不況でまぁ仕方がないが、2006年は主力ソフトのバージョンアップが
重なって販売体制が混乱したのが原因らしく、お粗末。
昨年度が急増益だが、「主力システムの売上高及びサービス収入が伸長したため、
当連結会計年度における業績は増収増益となり、利益面においては過去最高益を更新しました。」
というのが会社説明。
しかし同程度の売り上げだった年は3〜8%ぐらいであり、10%超の理由はわからない。

財務。
有利子負債は約30億円。現預金が約33億円。自己資本比率が55.8%。
投資有価証券は株式が文化シャッター(←顧客なのかな?)やインフォテリアや銀行など約4.9億円分。
みずほの社債が2億円分。野村信託銀の実績配当型金銭信託「Regista」が1億円分。
ソフトバンク劣後保証付SFJ優先出資証券が約1億円分。(SFJはソフトバンクの子会社)
ニッセイ日本インカムオープン・Jボンドが約4900万円分。
特に良くもなく、悪くもなく。

配当政策。
「長期的に安定した利益還元を維持すること」だそうだが、そのためには
「経営基盤、財務体質の強化が不可欠であり、内部留保についても総合的に勘案」
という言い回し。
要するに具体性はない。
実際の配当額と配当性向を2001年から並べると
10円、243.1%
10円、赤字
10円、121.9%
10円、52.7%
12円、46.1%
12円、赤字
12円、490.4%
12円、93.5%
12円、513.0%
12円、93.8%
12円、57.7%
12円、38.1%
となる。
これを見ると、「長期的に安定」というのは嘘じゃないのが解る。
赤字でも配当性向100%超でもお構いなしに安定配当。

現在の大株主構成は
1位 エヌケーホールディングス33.4%
2位 自己株式11.8%
3位 是枝伸彦会長2.9%
となっている。
筆頭株主のNKHDは2003年に有限会社エヌ・ケー興産(代表者是枝綾子氏)と
株式会社エヌケーインベストメント(代表者是枝周樹氏)が合併してできた会社。
是枝家の資産運用会社と思われる。まぁ会長のイニシャル見れば察しがつくが。
なので、創業家と自己株と持株会で過半数を保有。


以前プロシップの記事にも書いたが、税務会計制度はほぼ毎年変更され
その度に会計事務所に需要が発生する。国会が仕事を創ってくれるような状態。
なので会計事務所の業績は極端な変動がない。
一旦導入した会計システムを変更するのはデメリットが大きく、更新も必須。
しかもだ。
もし会計事務所が薦めたら、その顧問先企業もミロク情報の製品を使うのは不自然な話じゃない。
会計事務所という安定した収益基盤があり、その顧問先企業という拡大余地もある。

というように、とても美味しいビジネスであり利益率20%でも驚かないのだが、
実際のミロク情報の利益率は1桁が続いてきた。
この辺が謎。
勝手な想像だが、ビジネス環境が美味しすぎてぬるま湯体質な会社だったんじゃなかろうか。

ただ、ここにきて変わってきてる様子もある。
2002年からの中長期経営計画でテーマとして
「収益構造を『ハード・ソフト販売依存型』から『サービス固定収入確保型』に転換し・・・」
という文言が登場している点。
2009年からセグメントを「システム導入契約売上高」と「サービス安定収入」に分けてる点。
フロービジネスによる攻撃とストックビジネスによる防御という体勢を整えつつあるんじゃないか。
ひょっとしたら10年かけてぬるま湯が沸いてきたのかもしれない(笑)


さて10年後の配当だが、現行の12円配当+αとみる。
これまでの支払いっぷりと株主構成から減配や無配は考えにくい。
かと言って財務状況が現金ジャブジャブって程でもないので増配も考えにくい。
ただ、5年後ぐらいには無借金になってても不思議はないので(ここ3年は負債を減らしてる)、
もしそうなれば増配もしたくなるかなぁと。それが+α。


ミロク情報のシステムを導入している会計事務所は8400事務所で、シェア約25%だそうだ。
1会計事務所あたり平均66社の顧問先企業を持ってるそうで、全て取り込めれば55万社。
現在は17000社なので、32倍!
伸び代はデカイのだが、さてどうなりますやら・・・・・・


スポンサード リンク
posted by 冬葉ツトム at 15:55 | Comment(3) | TrackBack(0) | 保有銘柄 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも興味深く拝見してます。
自分もミロク情報を保有しているんですが、有価証券の内訳はどうやって調べているんですか?決算短信や有価証券報告書には有価証券の内訳までは記載されていないと思うんですが。よろしければ教えてください。
Posted by やまし at 2012年12月10日 20:10
やましさん、こんにちは。
有価証券報告書に載ってますよ。
ミロク情報の前期末のでしたら
http://www.mjs.co.jp/irinfor/data02pdf/20120703.pdf
の91頁です。
Posted by 管理人 at 2012年12月10日 23:04
ありがとうございました。確かにちゃんと載ってました。
最後までしっかり目を通さないとダメですね。
これからも更新楽しみにしています。
Posted by やまし at 2012年12月11日 21:32
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

Copyright(C) 2009-2020 配当金生活 all rights reserved.