2011年12月09日

マルコ

9980マルコの今後10年間を配当中心に占ってみる。

体型補整下着を販売。マルコはメイキングランジェリーと呼んでる。化粧品も。
伊藤忠商事の持分法会社。

ファンデーション・ランジェリー部門が売上高全体の93.3%。
ボディケア化粧品・下着用洗剤部門が9.31%。
健康食品部門が0.95%。
要するに体型補整の下着と化粧品とダイエット食品なので、ほぼ単一事業と思ってよい。

1978年 繊維製品の製造及び販売を目的としてマルコ株式会社を設立
1983年 子会社九州マルコ株式会社(合併時社名 マルコ熊本株式会社)を設立
1985年 マルコ商事株式会社(旧 アフターサービス株式会社)設立
1987年 マルコ栃木株式会社(旧 マルコアフター東日本株式会社)設立
      マルコ西埼玉株式会社(旧 ヤマトテキスタイル株式会社)設立
1991年 販売会社19社から110店舗の営業譲渡を受け、卸売より顧客直接販売への移行開始
      合併(マルコ本社株式会社、マルコ熊本株式会社、マルコハウジング株式会社)
1994年 日本証券業協会に株式を店頭登録
1996年 大阪証券取引所市場第二部に上場
1998年 ボディケア化粧品「アクセージュ」の販売を開始
      シルク専用洗剤、ボディケア化粧品「ポー・ド・ランジェ」の販売を開始
2004年 アフターサービス株式会社・マルコアフター東日本株式会社をヤマトテキスタイル株式会社に合併
2006年 子会社ヤマトテキスタイル株式会社を吸収合併
2007年 健康食品(ダイエット代替食など)の販売を開始

利益。
2001年から2011年までの売上高と経常利益と売上高経常利益率を並べてみると
15281(百万円)、20872、21185、27048、31341、22611、24095、21837、19054、18076、17502
-2635(百万円)、1597、1504、2563、3657、-978、1206、-449、221、541、847
赤字、7.65%、7.10%、9.48%、11.67%、赤字、5.01%、赤字、1.16%、2.99%、4.84%
となる。
11期のうち3期が赤字というのは情けない。(実はもっとさかのぼると1997年も赤字だ)

財務。
有利子負債は約5億円。現預金が約39億円。自己資本比率が62.1%。
投資有価証券は取引銀行を中心に約1250万円。
わりと優秀な財務内容だと思われる。

配当政策。
具体的な方針はない。
実際の配当額と配当性向を2001年から並べると
11.67、11.67、11.67、11.67、22、22、15記、10、2.5、5、8、予8
赤字、38.2%、90.7%、28.5%、32.3%、赤字、45.9%、赤字、赤字、1250%、18.0%、予40.6%
となる。
額も配当性向もバラバラで、方針など明示できる訳がない。
ただ、赤字の時でも有配は続けており、還元意欲は感じる。

筆頭株主は伊藤忠商事で25.13%。3位が社員持株会で7.33%。
2位が正岡規代氏、5位が正岡昌子氏。
2007年に亡くなられた創業者が正岡博氏なので、たぶん親族だろう。
4位の梶村絹子氏も、昔の有報に大株主として載ってる正岡絹子氏と同一人物かと思う。
以上で過半数になった。


問題なのは利益の不安定さだ。
2001年は売上げの対前年比が21.4%減。2006年は27.9%減。2008年は9.37%減。
という訳で、赤字の3期は売上げが大幅減少している。
売上げが減ったので利益も減って赤字・・・という素直な結果。

店舗数の推移。カッコ内は対前期の新規出店と統廃合の数。
微妙に計算が合わないのは統合の場合の数え方の問題?
2000年328(+51,-10)
2001年318(+65,-75)
2002年319(+11,-10)
2003年317(+17,-19)
2004年334(+21,-4)
2005年359(+34,-9)
2006年364(+13,-9)
2007年340(+4,-30)
2008年321(+4,-22)
2009年250(+2,-73)
2010年241
2011年233
こうして見ると、赤字の2001年の前年2000年に大量出店してるのが解る。
さらに赤字の2006年の前々年2004年と前年2005年にも。
(2008年が例外だがこれは世界金融危機の影響だろう)
普通は大量出店で増収だが、出店コストが嵩んで減益・・・っていうパターンが多い。
マルコは大量出店すると減収なのだ。
よほど無茶な出店をしたとしか思えない。
これからもこんな事をされると困るのだが、どうなのか?

2007年の短信の次期の見通しにこのような記述がある。
>消費構造は今後、高価格・高品質の商品を中心とした高級志向と一般消費を中心とした
>低価格志向の二極分化が進むと予想され、
(中略)
>このような状況の下、多くのメーカーでは、大量消費を前提とした低価格志向での展開に限界を感じ、
>高級志向へのアプローチを余儀なくされています。
(中略)
>また、高級志向の消費者、ミドルエイジ層を開拓するためには、販売社員の接客マナーや
>サービスの更なる向上が求められます。
たぶん、この辺から「量から質へ」方針が変わったのではないか。
前述の通り2007年に創業者が逝去されてるのも考えると、無理に出店して拡大するのを止めて、
販売そのものよりもコンサルティングに重点を置きはじめたように感じる。
2009年に伊藤忠商事が親会社になったのもあるし、以前のような無茶はしなさそう。

マルコの業務は、合理性に欠ける顧客の、美しくなりたいという欲望を満たすサービスだ。
「美しい」という客観性のない基準と、何処までいっても満たされない「欲望」。
この2点を扱ってるのだから、元々美味しいビジネスではある。
それがコンサル重視となると、さらに美味しくなる。
「プリンタを売ってインクで儲ける」とか「車を売って整備で儲ける」とかと同様の
アフターサービスビジネスだから。


さて10年後の配当だ。
元々美味しいビジネス。
店舗が直営なので出退店コントロールはし易い。(赤字の翌期には回復してるのはこれが大きそう)
さらに上記のようにアフターサービス重視の方針に変わってるのであれば、
業績の大幅悪化は避けられるのではないか。
一番の難点の利益がそれなりに安定してるなら、還元もそれなりに怠らないのではないか。
大株主も親と創業家で固めてるし。
と言う訳で、10円配当と占った。
もしも2007年が分岐点だったとすると、その時の配当が普通配当10円に創立30周年記念配当5円の
合計15円配当で、翌2008年も普通配当10円だった。
会社としては、この10円配当を基準にしたいんじゃないかと妄想。
10年後に10円配当っていうより、10年間の平均が年間配当10円ぐらいって事で。

心配なのは、四季報にミドル層対象の新型店2年後に30店弱設置目指すと書いてある点。
これが無茶な出店ではない事を祈る・・・・・


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posted by 冬葉ツトム at 16:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 保有銘柄 | 更新情報をチェックする
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