2011年11月18日

エスケイジャパン

7608エスケイジャパンの今後10年間を配当中心に占ってみる。

ゲームセンターの景品の企画・販売。雑誌付録や企業の販促品。小売にも進出。
以下、2011年中間期について。

セグメント区分だが、1Qから従来の卸売事業が
「キャラクターエンタテインメント事業」と
「キャラクター・ファンシー事業」(ディスカウントストア等にキャラクター商品の販売)に、
小売事業が「リテイル事業」(「ナカヌキヤ」と「SALAD BOWL」各3店舗)に変更された。

さらに「キャラクターエンタテインメント事業」は
「アミューズメント部門」(アミューズメント施設にキャラクター商品の卸)と
「SP(セールスプロモーション)部門」(販促用ノベルティグッズの販売)と
「EC(イーコマース)部門」(ネットショップ)に細分される。

全売上高のうち、「キャラクターエンタテインメント事業」が57.2%、
(「AM部門」が44.5%、「SP部門」が11.4%、「EC部門」が1.2%)
「キャラクター・ファンシー事業」が32.7%、
「リテイル事業」が10.2%。

1989年 大阪市天王寺区にて(株)エスケイジャパンを設立
1990年 キャラクター商品等の卸販売を開始する
1992年 東京営業所を開設と同時に、アミューズメント業界に販売を広げる
       仕入部門を分離し企画製造・輸入会社サムシング(株)を設立
1993年 卸売り部門を分離し、カタログ通信販売会社(株)サンエスを設立
1996年 輸入業務拡大のため香港駐在所開設
       仕入部門社内統合のため、サムシング(株)を吸収合併
1999年 大阪証券取引所新市場部に第一号として株式上場
2001年 大阪証券取引所市場第二部銘柄に指定
       (株)イメージライフと営業譲受け契約および業務提携契約を締結
2002年 電子玩具・電子雑貨の企画開発力強化のため、(株)ケー・ディー・システムを設立
2003年 東京証券取引所市場第二部に上場
2004年 東京証券取引所ならびに大阪証券取引所第一部銘柄に指定
2005年 (株)ナカヌキヤが中川無線電機(株)よりナカヌキヤ店舗の運営に関する営業権を譲り受ける
2008年 (株)ナカヌキヤにおいて、家電販売から撤退
2009年 アメリカ・カリフォルニア州にSKJ USA, INC.を設立

利益。
2002年から2011年までの売上高と経常利益と売上高経常利益率を並べてみると
6393(百万円)、7968、9877、9247、(12413)、15861、14730、9264、9585、9458
425(百万円)、494、969、702、(405)、612、148、-476、527、287
6.65%、6.20%、9.81%、7.59%、(3.26%)、3.86%、1.00%、赤字、5.50%、3.03%
となる。カッコ内は11ヵ月変則決算。
売上げが2008年ごろから低迷し始めたのは、もちろん世界金融危機のため。
利益が2006年の変則決算あたりから変調を来たしてるのは、
小売業に進出しナカヌキヤが赤字垂れ流したため。

財務。
前期末の数字だが、有利子負債は約5億円。現預金が約7億円。自己資本比率が57.6%。
投資有価証券は株が5000万円ほど。
そんなに悪くもないが良くもない。
2008年・2009年と2年連続で純損失になったのが響いてる。
ただし、2007年から2011年の自己資本比率を並べると
60.9%、55.2%、46.0%、52.1%、57.6%
となり、回復しつつあるのが解る。

配当政策。
「安定的な配当の継続を業績に応じて行う・・」という方針。具体性なし。
「12円を基本として計画以上の利益が見込めれば増配」という文言もあるが、
下記のように赤字になれば減配もあるので、あまり意味のない基本。
実際の配当額と配当性向を2003年から並べると
9.32記、11記、19記、14記、14特、12円、9円、14記、12円、予12円
28.9%、23.9%、36.2%、43.8%、32.5%、赤字、赤字、38.1%、71.0%、予40.3%
となる。
一応、配当性向3割か4割あたりに収めたい感じ。

やたらと記念配当が目に付くが、
2002年が大証2部上場記念配当
2003年が東証2部上場記念配当
2004年が阪神タイガース優勝記念配当
2005年が東証大証1部上場記念&創立15周年記念配当
2006年が阪神タイガース優勝記念配当
2010年が創立20周年記念配当
どうして阪神が優勝で増配かというと、阪神タイガースグッズの企画・販売を行なっていて
阪神が優勝すると業績にも好影響があるから。
まぁ、大阪の会社なので単純に阪神ファンだからかもしれないが。

筆頭株主が久保敏志社長で44.54%。
2位が鈴木康友氏の2.77%なので、社長が圧倒的に保有してる。
(鈴木康友氏は他にアルメディオの大株主にも名前がある。昨年までは鈴茂器工も)
配当の半分近くは社長の手に渡る。


この銘柄、ずっと昔に保有してた事がある。
2003年の春に初めて買った時のメモによると、当時はPER6台・PBR0.8台のバリュー株として買っていた。
因みに配当利回りは普通配当のみで2.73%、記念配当込みで3.64%だった。
当時は割安成長株で還元も積極的で、とても良い銘柄だったのだが・・・・
2005年に中川無線電機からナカヌキヤを買い取って小売業に進出したのを見て、
私としては夏頃に全て売り切って諦めた。
買値の数倍にはなってたので損はしなかったのだが、残念な気持ちで一杯。
それまでのキャラ商品卸に徹していれば安泰だったのに、何故余計な事を始めたのか。
社長の御乱心としか思えない。

ナカヌキヤの変遷は
・経営不振により中川無線電機がキョウデン傘下に入り、店舗ブランドを「ナカヌキヤ」に変更。
(事業内容もそれまでの家電量販から、化粧品・雑貨を中心に変更)
・同じくキョウデン傘下(当時)の長崎屋とFC契約を結び、関東・中国・四国地方に進出。
・しかし経営状態は好転せず事業縮小。
・8店舗をSKジャパンに売却。
となる。

「ナカヌキヤ」という名前はナカ(中間マージン)を抜いて安く売るという意味だが、
ナカに居て美味しい思いをしてたのは卸のSKジャパンなのだ。
ナカの両端は製造と販売であり、どちらもキャラ商品の当たり外れが直撃する。
それなのにわざわざ販売に進出してしまった。
これが余計な事という理由。
そう考えると「ナカヌキヤ」という名前は、とても意味深だ。

小売が上手くいく可能性もあったのだが、それは雑貨・衣料・化粧品屋に専念した場合。
これなら得意分野だし、仕入れも自社で安く仕入れられるし。
家電は既に不振だったのに、素人が手を出して上手くいく訳が無い。
だから譲渡される時に家電からは撤退してなきゃいけなかった。
ところがナカヌキヤが家電量販から撤退したのは、譲渡から3年後の2008年。
ここでようやく諦めて小売のリストラ、大赤字となったのが2008・2009年。

今年6年ぶりに買い戻したのは、小売が大きく足を引っ張る事ももう無いだろうと思ったから。
家電撤退と店舗縮小(今は3店舗)と人員削減により、現在のナカヌキヤは収支トントンって程度。
ナカヌキヤより小規模で化粧品・香水・雑貨に特化したブランド「SALAD BOWL」を実験中で、
これが上手くいけば広く展開したいらしい。
なかなか慎重なスタートで、さすがに10億円以上の勉強代を払っただけの事はある(笑)


さて10年後の配当だ。
たぶん、現状の12円配当を続けてるのじゃないか。
前述のように小売は慎重展開であり、業績への影響は少なそう。
北米事業も同様。
あとは主力事業のゲームセンター景品卸しだが、ヒットの有無で大変動しそうなイメージにもかかわらず、
10年20年のスパンで見れば大きな変化は無い。
この辺は定番キャラの人気がほぼ変わらない事がベースになり、新キャラの人気が上乗せされるため。
新キャラの中で生き残ったものが定番になり積み重なっていく。
髭剃りの替刃のような必需品では無いのにも関わらず、堅実に売れる。
一種のストックビジネスになってる。
少子化でも需要は減らない。
何故なら子供の数は減るかもしれないが、その分大人の精神年齢低年齢化が進むから。
そうすると、配当額の現状維持は充分可能かと思う。
あとは2015年の創立25周年記念配当と、和田阪神が優勝してくれれば増配という事になる。
その場合は15円配当ぐらいになるだろうか。


余談だが、中川無線電機のその後は、
中川無線電機→8192シグマ・ゲイン株式会社→2009年4月に上場廃止→ユートピアキャピタル株式会社
と変遷してる。
この手の輩から良い買い物が出来ると思っちゃったのが、SKジャパンのつまずき。
もう転ばないでくれる事を祈るばかり・・・・


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posted by 冬葉ツトム at 16:18 | Comment(9) | TrackBack(0) | 保有銘柄 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 返事ありがとうございます 総合商社のことでした 物産と商事に投資してます 昨日ポイントの決算説明会に行きましたよ 株主総会わ行ったりするのですか?
Posted by 会計王 at 2011年11月20日 15:22
会計王さん、こんにちは。
株主総会は行きません。行った事も無いです。
時間の無駄だと思いますし、出不精なんで。


Posted by 管理人 at 2011年11月20日 17:10
見通しが甘いね
配当生活は破綻すると思いますよ
Posted by 傍観者 at 2011年11月22日 03:52
傍観者さん、こんにちは。

傍観も出来ないのに「傍観者」と名乗ってしまう、
そんな脈絡のない人には無理だと思います。

平日の午前3時台に「配当生活」ってキーワードで検索してくるあなたにとって
たぶん配当生活が夢なんでしょうが、
どんなに今の生活が苦しかろうと、将来性が無かろうと、無理なものは無理です。
夢は夢として見続けても良いですが、現実には一所懸命働き続けるしかありません。
おっしゃるとおり、見通しが甘すぎます。

Posted by 管理人 at 2011年11月22日 08:17
あっ私も配当生活者です 笑
あなたの総資産の6倍ありますが。

年齢も一回り下かな
FXのスワップで生活していくなんてザイとかその手の雑誌の読みすぎではないですか?
Posted by 傍観者 at 2011年11月23日 07:45
と言う事は、自身で実践してる配当生活について
「破綻する。見通しが甘い」と仰ってたんですね。
であれば、その通りだと思います。

生活が破綻するのは支出が収入を上回った場合で、
資産の絶対額や年齢は無関係です。
そういった脈絡のない考え方しか出来ない人には無理です。

Posted by 管理人 at 2011年11月23日 10:10
別に煽るつもりもないですし、荒らすつもりもないです

逃げ切り計算機
http://fukuoka.jpn.org/befree/index.cgi

一度シュミレーションしてみてください

管理人さんの家族構成、生活費など他の情報が一切なので
破綻する可能性があるというのは暴論かもしれませんが
今の収入で+100万貯金ができるようでないと厳しいと思いますよ

税率もいつまでもいままでと同じではないでしょうし。

Posted by 傍観者 at 2011年11月23日 12:26
リンク先の計算機でも支出額が解らなければ計算できません。
それで「破綻する」や「+100万円」はどうやっても導き出せません。
暴論どころか「論」として成立してません。

もし私が勝手にあなたの年齢35歳、資産額3億円、運用利回り3%、年間支出額2000万円で計算して
「55歳で20万円 56歳で-1980万円と出たので破綻します」と言ったら、
あなたはどう思いますか?
あなたが私に言ってる事と同じですよ。
支出額は重要な要素であり、それを無視してもなんの結論も出ません。

配当税率は将来どうなるか判りませんが、それはあなたも私も同じですよね?

あなたと私の差は、あなたの方が若くて資産家だという点ですが、
この老衰社会主義国においては貧乏な年寄りが多数派になっていきます。
すると主導権を握った彼らが「若い資産家」を(税制その他諸々において)
虐げる可能性が高いです。
つまり将来の社会制度云々を言うなら、どちらかと言えば、あなたの方が不利です。
(あくまでも「どちらかと言えば」って程度ですし、
しかも不利になってくるのは随分先の話だと思いますけどね)

Posted by 管理人 at 2011年11月23日 15:11
この「傍観者」という方は6倍あり、3億だとすると私とほとんど同じ。そういうヒトが、配当生活をしているのにその同じ生活をしているヒトが破綻するといい切るところがどういう将来の見方をしているかは聞いてみたいところです。

おカネの額自体、意味がない。管理人さんは年配だと思うので逃げ切れるでしょう。若いということはそれだけおカネを使う。時代の荒波(インフレ)に飲み込まれるリスクもある。不利とか有利とか、優越感をもつとか持たないとかはあまり意味がない。

結局、人生の幸福はおカネの額ではないし、おカネを残すことでもない。管理人さんが今の現状に満足しているのだから、それでいいと思います。蛇足ですが。
Posted by aa at 2011年11月30日 04:27
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