2011年09月22日

トラストパーク

3235トラストパークの今後10年間を配当中心に占ってみる。

駐車場運営が主柱。マンション分譲も拡大中。
福岡・九州を中心に全国大都市圏に進出。

セグメント別だと「駐車場事業」が売上高の73.9%、「不動産等事業」が26.1%に分かれる。

1993年 有限会社ピー・エム・トラストを設立
1995年 株式会社ピー・エム・トラストへ組織変更
1998年 大分・長崎・鹿児島営業所を開設
2000年 東京営業所(現東京支店)を開設
2001年 駐車場専用POSシステムを開発.加盟店運営開始
2003年 名古屋営業所を開設
      トラストパーク株式会社へ商号変更
2004年 大阪支店を開設
      子会社「トラストネットワーク株式会社」を設立
2005年 山口支店を開設
2006年 福岡証券取引所 Q-Board市場に上場
2009年 神戸営業所を開設
      子会社「ピー・エム・トラスト株式会社」を設立、飲食業として「いなほ焼き」販売
2010年 株式会社グランシップの株式を取得、子会社化
      宮崎営業所を開設
2011年 ピー・エム・トラスト株式会社を清算結了、飲食業から撤退
      子会社「タウンパトロール株式会社」を設立
      札幌営業所を開設

利益。
2003年からの売上高と営業利益と売上高営業利益率を並べてみると
2705(百万円)、2886、3214、3373、3824、4115、4465、5288、7221、予8800
48(百万円)、-14、64、129、181、152、62、206、523、予620
1.77%、赤字、1.99%、3.84%、4.73%、3.69%、1.39%、3.90%、7.24%、予7.05%
となる。
上場した2006年以降は4%ほどの利益率を維持してるが、金融危機の2009年はさすがに悪化してる。
ただ、それでも黒字を確保してるのはストックビジネスらしい。
(減損のために純利益は赤字だったが)
前期から業績好調なのはマンション分譲を始めたから。

財務。
有利子負債は約39.5億円。現預金が約10億円。自己資本比率が11.1%。
投資有価証券は無し。
2007年ごろは有利子負債5億円ぐらいで自己資本比率も30%あったのだが、
マンデベ化してきたために負債に頼った状態になりつつある。
配当株としては宜しくない。

配当政策。
具体的な配当政策は無し。
実際の配当額と配当性向を2008年から並べると(それ以前は無配)
420円、480円、480円、1640円、予1640円
32.5%、赤字、35.5%、39.8%、予28.1%
となる。
30〜40%の配当性向を目指してるっぽい雰囲気だったのだが、もし今期が計画通りだったとすると
30%以内に下げた可能性もある。
不動産事業に金がかかるので(あるいは負債が増えたので)キャッシュの流出を抑えたいのかも。

筆頭株主は渡邊社長で半分弱の保有。
2位のヴィシー・クラブ・エス・エス・エム投資事業有限責任組合は、エス・アイ・ピー株式会社が設立、
管理事務を受託するベンチャーファンド。
トラストパーク以外にもデジタルガレージやパピレス等にも出資・公開させている。
3位のTKPキャピタルは株式会社ティーケーピーの子会社。
以下、6位の持株会を除いて個人名が並んでるが、上場前からの出資者っぽい。
まぁ、福証Q-Board銘柄らしく外人も機関も居ないが、これが本来の「株式会社」の株主状況かもしれない。


駐車場事業は3方式に別れ、金額での割合は「直営店方式」が83.8%、「加盟店方式」が11.4%、
「管理受託方式」が3.3%となってる。
ほとんどが直営であり、オーナーから借りた土地にトラストパークが駐車場を造って運営する方式。
他のフランチャイズや受託に比べてコントロールしやすいが、自前で造るぶん資金が必要。
その資金を生む術としてマンション分譲を始めたのは悪くない。
会社としては赤ん坊ぐらいの未熟な時期であり、ここでは急成長が必要。
でないと永遠にQ-Boardで終わってしまうし。
色々なマンデベを見ても解るが、手っ取り早く資金を得るにはマンション分譲は最適だ。
マンション分譲というフロービジネスで得た資金を駐車場事業というストックビジネスに注ぎ込み、
ストックを拡大させる。
これがベストな展開だと思うのだが、心配な点がある。

手っ取り早く資金が得られてしまうのでマンション分譲に傾倒してしまう事だ。
簡単に金が儲かりそうな方法に惹かれる馬鹿が多いのは投資の世界だけではない。
それは経営の世界も同じ。
イケイケな経営者だと、マンション分譲で出来た資金をマンション分譲に注ぎ込む様になる。
こうなると、駐車場運営もやってるマンデベに過ぎない。
好景気の時はブイブイ言わせてるが、不景気になると潰れる。
それだけのビジネス。

現状では不動産事業が売上高の26.1%と前述したが、利益は全体の約60%を占める。
不動産事業がこの程度の比率なら大丈夫だろうが、これがどんどん拡大していくようならヤバイ。
この辺は注視していく必要がある。

そもそもこんな未熟な会社に何故投資したのかというと、地震リスクヘッジとして
地方のストックビジネス企業を探し、その中で最も高配当なのがトラストパークだったわけだ。
現状の駐車場事業の金額での地域別販売実績は、九州地区が40.7%、関東地区が35.6%、
近畿地区が15.1%、中国地区が5.6%、東海地区が2.1%、北海道・東北地区が0.9%となってる。


さて、10年後の配当だが、わからないっていうのが正直なところ。
こんな小さな会社だと、10年後にどうなってても可笑しくない訳で、業績も財務状況も占い様がない。
ただ、還元意欲はそれなりにあるかも。
2009年に赤字の時も配当は支払ってるし、社長が発行株式の半数を保有してるし。
まぁ、あまり期待せずにのんびり保有していれば良いか。
「駐車場事業と不動産事業」「売上高と有利子負債」この2つのバランスは注視しながら。

でも、幾らのんびりと言ってもさすがに福証Q-Boardは卒業して欲しいが(笑)


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posted by 冬葉ツトム at 16:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 保有銘柄 | 更新情報をチェックする
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