2011年09月16日

グリーンクロス

7533グリーンクロスの今後10年間を配当中心に占ってみる。

工事安全機材を販売・レンタル。商業施設向け広告の製造・販売。
福岡を拠点に西日本全域に展開。

商品別売上高は「安全機材用品」(工事安全機材の販売)が44.7%、
「グリーンレンタル」(工事安全機材のレンタル)が14.6%、
「サインメディア」(広告看板の販売)が40.7%。

1969年 福岡市に交通標識製作所を個人創業
1971年 株式会社交通標識製作所を設立
1983年 商号を株式会社グリーンクロスに変更
1990年 全拠点にカッティングマシーン導入
1996年 福岡証券取引所へ株式上場
1999年 住友3Mと提携しスコッチプリントを製作販売するグリーンメディア事業部を開設
      グリーンレンタル事業部を開設
2006年 株式会社児島産業岡山を連結子会社とする(2008年に吸収合併)
2010年 中国浙江省杭州市に杭州緑十字貿易有限公司を設立
      東亜安全施設株式会社の株式を取得し連結子会社とする

利益。
2000年からの売上高と営業利益と売上高営業利益率を並べてみると
5503(百万円)、5577、5620、5836、5904、5811、5943、6238、6241、5976、6228、6461
384(百万円)、311、338、298、334、311、241、314、390、250、403、450
6.98%、5.58、6.01、5.11、5.66、5.35、4.06、5.03、6.25、4.18、6.47、6.96
となる。
「十年一日」という言葉がピッタリ。
建設関連なのでもっと景気変動の影響を受けそうだが、実に安定してる。
この辺は安全機材を扱ってるせいなのか。不況でも削減しにくいのかもしれない。

財務。
有利子負債は約4.7億円。現預金が約55.8億円。自己資本比率が57.2%。
投資有価証券は西日本シティ銀行やリックスやサニックスなどの地元企業を主とした株が約1億円。
他にはジャフコのベンチャーファンドらしきものと、アジア開発銀行(の債券?)が約1.24億円。
財務面で心配は無さそう。

配当政策。
昔は「より高くより安定的な配当の継続・・・」だったのだが、
2005年以降は「個別配当性向40%以上を目標とし、より高くより安定的な・・」だそうだ。
実際の配当額と配当性向を2000年から並べると
12円、12円、12円、12円、12円、15円、16円、16円、19円、19円、21円、21円、予22円
35.4%、58.3、42.9、69.4、58.0、40.4、53.0、52.5、40.0、63.3、40.5、予37.9
となる。
配当性向40%目標になる前からその水準で推移しており、現状追認しただけ。

株主は1位が最高顧問の青山明氏で22.4%と突出してる。
2位以下は自社と社員持株会と取引銀行と旧役員らしき名前が並んでる。
7位のリックスとは持ち合い株。8位には竹田和平氏。


前述の通り、全体の業績は良く言えば安定、悪く言えば停滞してる。
では成長分野は無いのか、探してみる。
部門毎の売上げ推移を2000年から見ると
安全機材の販売は
34.31(億円)、32.95、31.99、30.27、28.87、27.86、28.20、29.14、28.77、26.45、27.51、29.84
レンタルは
2.80(億円)、3.78、4.66、5.56、6.64、6.40、6.72、6.77、7.96、8.85、9.66、9.19
サインメディアは
17.92(億円)、19.04、19.56、22.54、23.54、23.85、24.51、26.46、25.69、24.46、25.11、25.60
となってる。
レンタルが伸びてるようにも感じるが規模が小さく、急成長ってほどでもない。
会社が力を入れてるサインメディアも、ここ5年ほどは伸びが止まってる。

では営業地域拡大で業績拡大とは行かないか。
安全機材業界はグリーンクロスと7464セフテックと仙台銘板(未上場)が3強。
セフテックは関東を中心に、仙台銘板は東日本を中心に、それぞれ全国展開してる。
対してグリーンクロスは中部以西だけに展開してたのだが、東京を拠点とする東亜安全施設を
子会社化した事で関東進出の第1歩になった。
「東京がほぼ手付かずなんだから、大きな伸び代がある。他社からシェアを奪う事が出来れば・・」
と思いたいところだが、2000年以降だって営業拠点の数は2倍ほどに増えてるのだ。
(2000年ごろは九州・中国地方に展開してたが、その後は四国・近畿・中部地方に進出)
従業員数も157人から356人と倍増以上。
これだけ拡大してもその間の業績は横ばいなのだから、関東に進出したからといって伸びるとも思えず。

要するに、業績が変化しそうな要素が全く感じられない。
大規模なM&Aでもない限りは大変化は無さそう。


さて、10年後の配当だ。
好財務で業績が変わらずとなれば、あとは還元意欲次第。
大株主が身内で固められてる事を考えると、意欲低下も無いだろう。
そうなると現状維持の22円配当が下限。
上限は配当性向を何処まで上げるかで決まるのだが、相当に上げても困らない会社なので
占うのも難しい。
まぁ、今までの増配ペースを維持すると考えれば配当30円ぐらいってところが上限か。


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posted by 冬葉ツトム at 16:13 | Comment(7) | TrackBack(0) | 保有銘柄 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。

福岡リート投資法人のことを書かれているブログを探していて、
こちらを見つけました。
ざっと大震災以降の記事とコメントを読ませていただきました。
現在の私とは投資スタイルがかけ離れていますが、
大変参考になります。
これからも勉強させていただきます。
他の方にも勧めたいので、私のブログで紹介させていただきます。
Posted by mushoku2006 at 2011年09月17日 08:13
mushoku2006さん、はじめまして。
キャピタルゲインで生活してらっしゃるというのは、
私からすると驚異的です。
天性の才能なんでしょうね。

このブログは参考にも勉強にもならないと思いますが、
暇つぶしにどうぞ。
Posted by 管理人 at 2011年09月18日 00:41
誤解を招いてしまっていますが、
キャピタルゲインはあくまで余剰で、
生活費は、今のところ、債券の金利収入で賄っています。
しかし、その債券の満期が近づいているので、
ポートフォリオの再構築が迫れている、
そんな状況です。(^^)

ですので、こちらのPFも大変参考になります。
マネをするのは難しそうですが・・・・・・
Posted by mushoku2006 at 2011年09月18日 22:17
あぁ、そうなんですか。失礼しました。
でも、インカムでもキャピタルゲインでも生活できるんですから
素晴らしいですね。

Posted by 管理人 at 2011年09月19日 00:55
はじめまして、カルナバリートと申します。

安全機材業界のライバルや売上の内訳など大変参考になりました。

グリーンクロスは確かに従業員や営業所の増加に比べ、売上などは満足いくものでありませんが、公共投資が10年で半減する中、過去最高益を更新しているのは立派だとおもいます。シェアをどんどん奪っていますね。
Posted by カルナバリート at 2012年11月03日 11:15
カルナバリートさん、はじめまして。
グリーンクロスですが、たぶんシェアの変動はそれほど無くて、
単に震災復興で業界全体の売り上げが伸びてるんじゃないかと想像してます。
しっかりと確認したわけじゃないですが。
セフテックも好調みたいですし。

電気興業は面白そうですね。

Posted by 管理人 at 2012年11月03日 18:06
グリーンクロスのシェア拡大は、発売中の四季報に載っておりましたので。どちらにしろ、復興と国土強靭化で公共投資は拡大しますので楽しみですね。

電気興業のアンテナに関しては、携帯周波数割当も消防無線デジタル化も国策みていなものですし、復興などと違い両方とも期限が定められてますので、非常に楽しみです。
Posted by カルナバリート at 2012年11月04日 08:20
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