2011年03月11日

続・優待株に絡む人々

前回の記事に頂いたコメントで気が付いたのだが、書き方が悪かったようだ。
私としては、かなり総括的な歪みをテーマとして書いたつもりだったのだが、
「カモを撃ち落す」なんて表現では、瞬発的な手法として捉えられても仕方が無い。
どうもすみませんでしたm(__)m
せめて「笛吹き男に引き寄せられたネズミ」にしておけば良かったか(笑)
「レミングの集団自殺」ってのは誤解だそうだし。

私が株式投資を始めた2002年頃でも、優待を出してる企業はたくさんあった。
だから優待株を持ってる個人投資家も多くいた。
ただ、ほとんどの人は主投資に添えるスパイス的な扱いでしか無かったと思う。
今は個人の株式投資=優待投資みたいな雰囲気が充満してると感じる。

主投資の部分は「デイトレ」であったり「バリュー投資」であったり「IPO」であったりしたのだが、
どれも衰退していった。
みんな消えてしまったし、残った人も主投資を諦めてしまった。
株式投資自体を諦めた人もいるだろうし、日本株に見切りを付けた人もいるだろう。
そうして5〜10年を掛けて優待投資が残った。
これって物凄く歪んだ状態だと思うんだが。

しかも、優待投資が残ったのは単なる残存であり、勝ち残った訳ではない。
彼らは損益を気にしないので(含み損があっても見なければ存在しないと思ってる。
あるいは儲けた時の事しか覚えていない)、投資が成功したから残ってるのではないから。

こうして全て諦めた人達に、みんなと同じ事をやってれば安心できる人達が加わって、
優待株投資家という圧倒的な大勢力が生まれた。

最初から相場で勝負する気も無い人が、大集団を形成して、しかも一辺倒な行動を取る。
これが「カモ」でなくてなんだろうか。
参加動機が「楽しいから」なのだから、参加している限りカモ、その存在自体がカモである。
やれ権利日前に売るからとか、やれ信用売りと絡めてタダ取りするからとか、
そんな小手先の技を使う事自体がカモ度を抑えようとしているのだし。
カモが駄目なら「資金源」と言い換えても良い。


その資金は何処へいくのか?
前回頂いたコメントを見ると、権利に絡む動きに売買をぶつけて稼いでるんじゃないかと思われた感もあるが、
そういった直接的なものよりも、もっと間接的な資金移動が大きいんじゃないか。
投資とも呼べない様な優待投資を、個人が儲けるにはこれしかないと囃して稼いでる
「証券会社などの金融機関」「株雑誌」「(ブログ)アフィリエイト」
への、市場外取引とでも言うべき流れの方が大きいと思うのだが。

ゴールドラッシュで稼いだのは金鉱掘りではなくジーンズ屋だったり、
ハンバーガーの安売りで客をおびき寄せてポテトやコーラで利益を上げたり、
プリンタ本体は赤字覚悟でシェアを拡大しインクやトナーで稼いだり、
車の大幅値引きで客を喜ばせておいてローン金利で儲けたり・・・・
こういった目立たない変則ビジネスの方が効果的だったりするのは良くある話。
ダイレクトなところだけ見てても金の流れは解らない。

優待株投資家のみなさん、あなたが投じた資金は株式市場に留まってると思いますか。
前回の記事で「優待を出す企業」「優待株投資家」「反優待株投資家」という3者を書いたが、
市場に直接携わるこの3者ではなく、それ以外のフトコロに、あなたのお金が流れていると
考えた事はあります?


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posted by 冬葉ツトム at 16:26 | Comment(10) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
前回の記事でコメントさせて頂きましたが、冬葉さんの趣意からするとまったく見当違いな発言だったようですね。
確かに「優待株投資とそれをターゲットにした金儲け」という構図を考えれば、「優待株投資家(カモ)を撃ち落す」という表現も納得です。
大局的なものの見方っていうのは大事ですよね。虫眼鏡でチャートの細かい動きを見てたって何にも分かりませんからね。まあ、自分はそういったことをやりがちなんですが・・・。

Posted by やまし at 2011年03月11日 22:26
解りにくい記事を書いてしまい、申し訳ありませんでした。

短期投資なら細かい動きに注目しなきゃいけないでしょうが、
私は数年スパンの投資なので。
それぞれ時間軸を合わせる事が大事だと思います。
先の短いオジサンがのんびりしてて、先の長い若者がせっかち・・・
というのも「歪み」ですね。
Posted by 管理人 at 2011年03月11日 22:52
いつも拝見させてもらっています。
ブログを始めたのでよかったらいらっしゃってください。
http://incomegain15.blog65.fc2.com/
Posted by 学生投資家 at 2011年03月12日 01:47
取締役会の決定でほいほい廃止できる優待狙い投資は長期重視の管理者様とは確かに合わないのかと思います。

>先の短いオジサンがのんびりしてて、先の長い若者がせっかち・・・

これは特に管理者様のせいではないですが
30台で給与が300万ちょい位。
郵貯に10年入れておけば2倍になるような安全な投資先も無く。
ローンを組んでも値上がりで相殺できるようなマイホームに夢を見れるわけでもない時代(団塊世代のことです。非バブル)
セコセコとオークション落札価格を睨みながらちょっとでも有利な行動を取ろうとするのは仕方の無い行動ではないですかね。

先を見て社会的な希望が無さそうな未来がいくら長くても…
Posted by 通りすがり at 2011年03月13日 10:52
こんばんわ。

毎回、記事を要チェックさせて頂いております。

今回の記事面白かったです。

自分の場合、優待による歪みさえ、ものにできません(;一_一)。
Posted by 24歳FX挑戦中 at 2011年03月13日 15:24
通りすがりさん、こんにちは。

ひょっとしたら誤解されてるかもしれませんが、私は優待株もたくさん持ってます。
(額としては全体の1割も無いですが)
配当も優待も、私にとっては同じようにインカムです。
優待と同じように配当も簡単に無配に出来ます。
建前としては総会の議決ですが、実態は取締役会の独断です。

特に長期投資に固執する気もありません。
私が投資で心がけてる事は、歪みのあいだで有利な方を選ぶ事です。
四半期毎に結果を求められる機関投資家と、堪え性の無い個人投資家の中にあって、
長期的な結果を狙うのが有利だと思うので実行しています。

豊富に持ってるものと言ったら「時間」ぐらいしかない若者が、
その「時間」を武器にしないで戦おうとしているのは大きな歪みと感じます。
バラ色の未来が開けていようが、時代がお先真っ暗だろうが、
1秒は1秒だし1年は1年だし、時間の経過は変わらないのですが、
そんなことを考えた事はありますか?
Posted by 管理人 at 2011年03月13日 15:56
24歳FX挑戦中さん、こんにちは。

まぁ、得意なところで稼げれば良いのではないでしょうか。
なにもかも手に入れようとしても無理でしょうしね。
Posted by 管理人 at 2011年03月13日 16:12
楽しく拝見いたしました。
個人投資家の武器は時間。
私が株を始めたころに読んだ本にも
確かそう云うことを書いてありました。
Posted by masahiro at 2011年03月14日 23:08
投資をはじめて11年経ちますが、かなり優待株はもっています。
持っている銘柄数の割には額は少なめになりますが。

私もインカムゲインの一種としてとらえていますね。
個人的には優待族はバリュー投資と相性がいいと思います。
財務内容が鉄板で割安(この定義が人それぞれで、、、)だと、優待がなくなることも少ないし、配当も高いことが多く、優待と合わせて総合利回りがちょっとありえない数字になる銘柄もあります。
ですので私のような弱小個人投資家にとっては銘柄を分散して、配当、優待、貸し株あたりで投資をやる方法もありだと思いますが。

ただ、なぜ優待があるのか会社にとってのメリットは何かを考えて投資すべきでしょうね。優待で値を保ってる株を買ってもしょうがないですから。
Posted by とく at 2011年03月15日 18:23
とくさん、はじめまして。
おっしゃるとおりに割安なところで買うなら優待株は魅力的な存在ですね。
割安ってのは価値に比べて価格が安いことですが、価値とは
会社と、会社の発行する株式の価値です。
優待族(っていうのかな?)にとっての価値は、自分がどれだけ欲しいかなので、
眼中に無かった「会社(の業績)や株式(の株価)」が大きく動くと驚いて投げてしまいます。
彼らにとって優待はレジャーなのですから思う存分楽しめば良いのですが、
投資だと思ってやってる人は悲劇ですね。

Posted by 管理人 at 2011年03月15日 21:31
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