2011年01月05日

相場見通し

年始となると様々なサイトで今年の見通しが書かれている。
暇に任せてじっくりと読んだ人も多いんじゃないか。

この相場予想。
テレビや雑誌などで予想をしている人は、仕事として予想をしている。
彼らは予想する事で出演料や原稿料を受け取っている。
これはネット上で予想してる人も同じで、直接ネットで稼ぐ場合もあれば
自サイトを広告塔として著作の印税を稼いでいたりする。
皆さん、予想する仕事と引き換えにお金を手に入れている。

その仕事は「予想をする事」であって「予想を当てる事」では無い。
予想を当てる事にインセンティブは無いし、外れる事にペナルティも無い。
なので、彼らが予想を当てる理由は無い。
普通なら当たらない予想屋は排除されるという競争原理が働くのだが、
今年の見通しを予想してる人の大半は、おそらく昨年も一昨年も予想していたはず。
排除どころか、当たり外れの検証すらされないのだから。

彼らの予想が当たらない事に文句を言う人や馬鹿にする人も見かけるが、お門違いも甚だしい。
「予想をする事」を求められ、その通りに「予想をした」のだ。

この「文句を言う人」や「馬鹿にする人」こそが競争原理を阻害している。
この人々は文句を言いながら既に他の予想を懸命に探しまわってる訳で、
驚く事に、文句を言った予想屋の次の予想すら大事に拝聴してる。
更に驚くのは、彼らが「当たる予想」を捜し求める先には「最初から当てる気もない予想」しか存在しない。
前述の通り、当てる理由が無いからだ。
目で見ただけで一匹の魚もいないのが判る釣堀で釣り糸を垂れてる人がいたら、
現実社会ではキチガイと言われるが、相場においては普通の人だ。


ビジネスとして予想してる人達とは別に、個人投資家の皆さんも予想を立てている。
予想をしても当てても、誰もお金を払ってはくれないのでビジネスではない。
皆さん一様に「どうせ当たらないので無意味ですけど一興として・・・」的な、
まぁ気楽な感じをアピールしながら予想している。
これは、「外れたら恥ずかしい」や「クレームが来たら嫌だ」という理由を除いても、
当人が言うほどに気楽ではない。
現実や将来に向けて「そうなってくれないと困る願望」が、彼らの言う予想だからだ。
例えばキャッシュポジションの大きい人は急落して買い場が来ると予想するし、
ドルを売ってる人は双子の赤字などを持ち出してアメリカの凋落を予想する。
気楽な予想ではなく切実な願望であり、当人のその後の投資行動にも少なからぬ影響を与えてる。

遠足を待つ子供が「明日は晴れるよ。だって雨だったら遠足が中止になっちゃう」と言うのは微笑ましいが、
気象予報士が「今日は傘を持ってこなかったので、これから雨は降らないでしょう」と言ったら、
もう誰にも相手にされない。
予想と言いながら願望を述べるという行為は、現実社会では通用しないが、相場では日常茶飯事。


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posted by 冬葉ツトム at 15:54 | Comment(4) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
Posted by kyorosukeke at 2011年01月06日 20:40
kyorosukekeさん、あけましておめでとうございます。
こちらこそよろしくお願いいたします。
Posted by 管理人 at 2011年01月07日 00:20
日経平均と連動している銘柄なら、日経平均の予想は意味があります。投資している個別銘柄が全く連動していなかったのであまり気にしていませんでしたが、投資したときの時価が150億前後だったのが、900億ぐらいになると機関投資家の動きに連動して、日経平均が意味があるようになってきました。

今年も管理人さんの投資銘柄には注目していきたいとは思います。
Posted by aa at 2011年01月13日 01:06
aaさん、こんにちは。
「予想する事」と「予想を当てる事」との関係について書いた記事です。
Posted by 管理人 at 2011年01月13日 08:53
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