2010年10月16日

サンゲツ

8130サンゲツの今後10年間を配当中心に占ってみる。

インテリア商社で最大手。
インテリア事業が売上高の87%を占める。壁紙、カーテン、床材などを扱う。
エクステリア事業は子会社のサングリーンが受け持ち、売上高の10%。門扉やフェンスなど。
その他の事業は主に照明器具で、子会社の山田照明がやってる。3%。

嘉永年間 初代表具師「山月堂」を創業
(因みに嘉永年間とは1848年から1854年までの期間。嘉永6年にペリー提督が来航した)
1946年 ふすま材料販売部を開設
1953年 株式会社山月堂商店を設立
1960年 壁紙販売部を開設
1970年 株式会社サンゲツに改称
1980年 名古屋証券取引所第2部に株式上場
1981年 カーテンの販売を開始
1982年 カーペットの販売を開始
1989年 名古屋証券取引所第1部に昇格
1996年 現地法人サンゲツアメリカ設立
      東京証券取引所第1部に株式上場
2005年 株式会社サングリーンを子会社化
2008年 山田照明株式会社を子会社化

利益。
2000年度からの経常利益と売上高経常利益率を並べてみると
9192(百万円)、9213、9328、8354、9014、7356、7207、7525、6683、6138、6046、予6500
8.08%、8.07、8.42、7.91、8.66、7.00、6.31、6.13、5.61、5.20、5.57、予5.83
となる。
新設住宅着工戸数が、2000年から1229843戸、1173858戸、1151016戸、1160083戸、1189049戸、
1236175戸、1290391戸、1060741戸、1093485戸、2009年788410戸と推移。
この住宅着工の増減に1年遅れで追従してる感じかな。
まぁ、住宅着工次第と言ってもマンデベみたいに赤字と黒字を往復する訳でもなく、とても穏やかな動き。

照明事業は赤字、エクステリア事業も利益は小幅で、利益の殆んどをインテリア事業が稼いでる。
が、売上げは照明・エクステリアがほぼ横ばいに対してインテリアが順調に減少中。

財務。
有利子負債は約2億円。現預金が約217億円。自己資本比率が88.6%。
投資有価証券は株式が30億円ほど。国債が約206億円。
カネ余りすぎ(笑)

配当政策。
「業績向上を目指し、安定配当を維持し、配当性向や純資産配当率にも注意を払い、内部留保にも努める」
という、当たり障りもないが具体性もない政策。
2000年度からの配当額は35、36.5、38、40記、65、75、75、75、75、75、75。
最後に増配した2005年度は配当性向71.2%だった。
2008年度は配当性向177.4%のタコ配だったが、繰延税金資産の取崩し分を除けば88%ぐらい。
75円配当になって以降は、大体70〜100%の配当性向で推移してる。
因みにタコ配だった2008年度には、それまでは無かった純資産配当率の文言が出てきた。

大株主には外国人らしい名前と、他は経営陣と取引銀行。
外国人比率は28.6%と高め。


前回取り上げた中央自動車と同様に、サンゲツのキャッシュフローもつまらない動きだ。
投資CFは現金が預金や国債になったり償還されたりの出入りだけだし、
財務CFに至っては、配当支払額が毎年30億円の支出になってるだけ。

基本的に金の掛からない事業だ。商社なので製造する事も製造する工場も無いし。
必要なのはショールームの改装と見本帳の改訂ぐらい。
そのショールームだって、外食のように次々と出店するものでも無し、既に全国にあるので改装で済むし。
見本帳も数十種類あるが、3年おきに改訂するだけなので量産する必要は無い。
新製品は開発するが、自動車や家電のように技術革新が激しい訳でも無い。


10年後の配当だが、現状の75円配当だと思う。
大株主に外国人が多いのを考えると、これ以上の余資は貯めにくい。
昔、ソトーやケンタッキーがやったような、超高配当を数年続けて一挙に吐き出すという手もあるが、
これをやると純資産が減ってしまう。それは避けたい。
そうすると、当期利益をほぼ100%還元するのが経営陣の望む方策ではないか。
つまり配当額=利益額。ではEPSはどうなるのか?

前述の通り支出は安定してる、と言うより、経営陣の匙加減でどうにでもなる。
となると収入・業績だが、これは住宅着工に穏やかに連動と書いた。
日本経済の行く末を考えると、「穏やかに揺れながら長期的にはジリ貧」か。
海外への売上げでもあれば話は違ってくるのだが・・・
ただし、まだ小さいエクステリア事業と照明事業がシェアを伸ばす事が出来れば、
全体のジリ貧は相殺出来るのではないかな。
しかも10年程度ならジリ貧と言っても多寡が知れてる。景気による変動の方が大きいはず。
結局、今と大差の無いEPS70〜100と予想する。
このEPSを超えない範囲で安定配当も考慮すると、75円配当というのは絶妙な数字ではなかろうか。

リスクも考えてみたのだが、資源価格上昇で仕入れ価格が上がる事ぐらいかなぁ・・・
でもシェアの大きさを考えたら、他社よりは価格転嫁もし易いだろうし。
まぁ、明治維新も敗戦も乗り切った会社だし、これからも頑張ってくれると期待しておこう。


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posted by 冬葉ツトム at 18:19 | Comment(4) | TrackBack(0) | 保有銘柄 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして!
毎回、勉強になります。これだけの分析を無料で提供されてることに感激です。感謝します。

自分も日本株、外国株、FXでインカム目的です。

先にリタイアされてる方の影響は大きいです。

年間30万程度の配当&スワップですが、目指したく思います。


FXは豪ドル/円 ランド/円のみですが、ヘッジとして円以外を絡めた方がいいのでしょうか?
Posted by ドリーム at 2010年10月19日 18:03
ドリームさん、はじめまして。
記事は分析という程のものではなく、単なる占いです。

「ヘッジとして円以外を絡める」とは、例えば
AUD/JPYのヘッジとしてEUR/USDを使うとかって事でしょうか?
そうだとすると、これが何のヘッジになるのか私には判りません。
Posted by 管理人 at 2010年10月20日 00:36
こんにちは。

初めまして。ゴルゴ13といいます。これから情報交換等できたら嬉しいです。
簡単に自己紹介を。僕はFX経験は7年ほどです。試行錯誤しながら紆余曲折ありながらもなんとかFXで

食ってます(笑)
最近はトレードはあまり成績はよくありませんが、IB報酬でなんとか・・といった具合です。
よろしくお願いします。
Posted by ゴルゴ13 at 2010年10月21日 15:13
ゴルゴ13さん、はじめまして。
よく知らないのですが、IB報酬とは業者さんへの紹介料ですよね。
それで食えるというのは凄いです。

私は紹介どころかトレードも殆んどしませんので、
なんの情報も持ちあわせていません。
お力になれず、恐縮です。
Posted by 管理人 at 2010年10月21日 16:25
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