2010年09月24日

中央自動車工業

8117中央自動車工業の今後10年間を配当中心に占ってみる。

自動車用品を扱う。卸が中心だったが、近年は自社開発商品の販売に転換。
携帯の販売も。auショップを4店舗展開(東京2店舗、神奈川2店舗)。
最近は支店や営業所を建て替える時に貸事務所を併設して、賃貸にも乗り出してる。

売上高のうち、自動車関連が82%、移動体通信関連が18%。
海外売上高は全体の37.4%。
アジア(フィリピン・シンガポール)が12.6%、その他(アメリカ・ロシア・UAE)が24.8%。

1943年 大洋工業株式会社設立
1946年 大洋工業株式会社の全株を買収し、中央自動車工業株式会社設立
1948年 貿易部門新設、直輸出入貿易開始
1966年 フィリピンマニラに駐在員事務所開設
1971年 韓国釜山にCENTRAL CORPORATION設立
1977年 大阪証券取引所市場第二部に上場
1984年 シンガポールに法人CAPCO PTE LTD設立
1990年 移動体通信事業部を新設

利益。
2001年度からの経常利益と売上高経常利益率を並べてみると
1441(百万円)、1163、1402、1810、1287、1069、1457、1606、1710、2094、予2180
5.70%、5.22、6.44、9.01、7.63、6.45、8.04、8.49、9.87、13.54、予13.37
となる。
基本的な流れとして、利幅の大きい自社開発商品販売が中心になり、海外(アメリカと新興国)が伸びて、
携帯販売も着実に成長していった。
こうしたプラス要因と、業態転換コストのマイナス要因との攻防の中で徐々にリストラが一段落し、
数年前から利益率が急上昇。
ただし、商社的な性格が薄くなったので売上げは220億円台から160億円台へ減少。
セグメント別の営業利益率は、自動車関連が19.8%、移動体通信関連が5.0%。

財務。
有利子負債は無し。現預金が約54億円。自己資本比率が73.2%。
投資有価証券は株が7億円強。椿本チエインや東日カーライフグループなど、機械・自動車・金融関連。
国債が13億円。三菱東京UFJ銀行の社債が17億円。
金の使い道に困ってます感がありありと(笑)

配当政策。
2004年度から配当性向30%以上を目標としている。
実際の配当額と配当性向を2001年度から並べてみると
10円、10円、11円、13.5円、15円、15円、18記、16円、16.5円、20円、予20円
28.8%、43.7、36.4、40.7、39.7、51.9、51.9、43.3、33.5、30.3、予30.3
となる。
順調に増配しているが、最近は配当性向が下がり気味。

大株主には経営陣の名前が無い。
個人名は上野姓が2人で、経営陣と全くの無関係とも考え難いが。
経営陣の株保有が少ないと還元意欲も湧かないのではないかと心配。
筆頭株主(9.6%)が自己株で、払った配当の1割近くは会社に戻る。


中央自動車の株主になって8年近いが、安心感は高い。
その理由の一つがキャッシュフローの安定。2001年度から並べてみると
営業CF1004、 1156、1157、1835、1023、 690、 1034、 710、 926、2263(百万円)
投資CF-159、 107、 -119、-293、 -51、-327、-2451、 -28、-394、-402
財務CF-207、-1296、-201、-240、-302、-300、 -301、-362、-838、-452
となる。
2002年度に財務CFが大幅マイナスになってるのは、借入金の返済で無借金経営になったから。
2007年度に投資CFが大幅マイナスになってるのは、国債取得に15億円と定期預金預入に8億円。
2009年度の財務CFのマイナスも多めだが、自己株取得に使ったから。
という事で、実質的にフリーキャッシュフローがマイナスになった事が無い。

自動車関連という割と浮き沈みが激しそうな業種で、海外売上高も4割近くて、
それでこの安定した営業CFというのは大したものだと思う。
さらに投資CFは有価証券取得と預金が殆んどだし、財務CFは配当金支払いと自己株取得が殆んど。
こうして年に5億円ほどの現金同等物が貯まっていく・・・


さて、10年後の配当。
もうそろそろ売上げの減少傾向は止まって、斬増に移ると思う。
売上げ200億円ぐらいかなぁ。これで利益率が今と同程度だとEPS83円。
配当性向30%で配当25円か。40%なら33円だが。
別に配当性向40%でも50%でも100%でも中央自動車は困らない。
そう考えると、幾らにでも予想できる。そもそも売上げ200億だって大雑把な数字だし。

これじゃ意味が無いので、別の方法で考えてみる。
年5億円のペースで増えていくならば、10年後には純資産115+50=165億円ぐらい。
これでDOE(株主資本配当率)が前期と同じ3.3%とすると、配当総額5.445億円。
発行株数から自己株を引いて約1996万株なので、1株当たり配当27.3円。
25〜30円配当と思っておけば外れなさそう。

ではリスクはなんだろう。
しばらく前から飲酒運転が社会問題化して、アルコール検知器「ソシアック」が販売台数シェア1位。
来年4月から運送業者の検知器使用が義務化されると更に売れそう。
これでエコカー補助金が無くなる分は相殺できそう。近々は大丈夫か。
長期的には景気低迷や車離れはあるが、世界全体で見れば新興国のモータリゼーションという巨大な波があり、
それほど心配しなくても良いような気がする。
それよりも、多数の商品を扱ってた卸売り業から少数の自社開発商品に絞り込んだ事で、
一つがコケた時のダメージは大きくなったはず。
特に主力商品のコーティング剤でアメリカのCPC CORPORATIONと独占販売権契約を結んでるのが気になる。
今は2013年までの6年間の長期契約中なので問題ないのだが、こういうのは相手の出方次第だからねぇ・・・


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posted by 冬葉ツトム at 16:16 | Comment(1) | TrackBack(0) | 保有銘柄 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なるほど。地味だけどいい銘柄ですね。不動産会社的な視点をもっているのでしょうか。老舗企業だからできる大家さん的な生き方ですね。ちょっと上がっていますが、ま、許容範囲なのかも。
Posted by aa at 2010年09月25日 04:41
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