2010年05月14日

クリエートメディック

5187クリエートメディックの今後10年間を配当中心に占ってみる。

シリコン製カテーテルが主力の、使い捨て医療器具メーカー。

テレビ番組で高度なテクを持った医師が、「神の手」とか称して紹介されている。
あの手術の時に、患者の体に差し込まれてる、細いパイプ状のものが「カテーテル」だ。
もちろん、もっと単純な用途で使われることの方が圧倒的に多いだろうが。

クリエートメディックが得意としている製品は、
・導尿に使用されるフォーリーカテーテルなどの泌尿器系製品
・腸閉塞に使用されるイレウスチューブなどの消化器系製品
で、これらでは国内トップシェア。

1974年にナスク株式会社として設立。1977年にクリエートメディックと商号変更。
1978年に国産初のオールシリコーンフォーリーカテーテルの製品化に成功。
これが実質的なスタート。
1997年に中国で生産を開始。

利益。
驚くほどの安定した利益。手元に資料のある2002年度からの経常利益を並べると
1075(百万円)、1076、1255、1575、1453、1235、1311、1238、予1270
となる。この間には結構な景気変動があったはずだが、クリエートメディックにとっては
さざなみ程度の変化だったようだ。

そもそも、売上げだって、
7861(百万円)、8072、8219、8488、8439、8878、9058、9017、予9470
と、安定した斬増を続けている。この間に減収は2回だけだ。それも小幅なのが判る。

医療器具という、安定した需要のある製品。しかも使い捨てなので、需要が絶える事が無い。
さらに、カテーテルという成長分野に特化している。
もう最初から安定成長が約束されたような事業だ。しかし低成長も約束されてるが。
EPS60〜100で考えておけば、まず外れる事はないと思う。

財務。
有利子負債が11億円ぐらい。現金同等物が40億円ぐらい。自己資本比率が73.5%。
この有利子負債は、ここ10年ほど同じ水準。借りてる相手が横浜銀行と北海道銀行という大株主なので、
返す気もないのだろう。
因みに保有してる投資有価証券も横浜銀とほくほくFGで、合計1.5億円ぐらい。
まぁ、別になんの問題もなく、年5億円程度のペースで、着々と現金が貯まっていってる状態。

配当政策。
配当性向は無い。内部留保しながら還元に努めるという、お約束の文言。
配当額も2002年から書き並べてみると、20、20、24記、28記、30、33、33、33、予33。
配当33円で、EPS60〜100円とすると、配当性向3割から5割ぐらいになる。普通ですかね。

筆頭株主の「つづき企画」は、名誉会長の西村忠郎氏から昨年11月に15%が移ってる。
しかも代表取締役が西村俊枝氏ということで、要は西村会長の会社なんだろう。
大株主の大半が経営陣と取引銀行であり、配当は減らしたくないはず。
竹田和平氏が7位株主。25万株。配当33円として年間825万円か。羨ましい(^^;


最近の10年ほどは、中国で生産したカテーテルを国内で販売して利益を上げるというビジネスだったが、
これも旨みは少なくなってしまった。
公定価格が引き下げられ、単価下落が止まらないからだ。おまけにシェアも、ちょっと落ち気味。
とは言っても、カテーテル市場全体の伸びもあるので、そんなに悲観的でもない。

会社の皮算用としては、これからは中国での販売を伸ばしたいらしい。
今月の予定でベトナムに子会社が設立され、将来はベトナムで生産、中国で販売と。

この手のビジネスモデルは、国の成長に合わせてスライドしていけば、かなりの長期間で有効だ。
つまり、中国で販売が頭打ちになれば、今度はベトナムで売れば良い。
その時は生産を・・・何処に移すかな。アフリカ辺りになるのだろうか。
意外と没落した日本だったりして(爆)
たぶんその頃には、カテーテル自体が不要な時代になってると思う。

随分と先の話になってしまったが、10年後の配当を考えてるのだった。
10年後なら、やっとベトナムでの生産と中国での販売が安定してきた頃ではないかな。
「中国生産・日本販売」から「ベトナム生産・中国販売」への端境期が終わった辺りか。
要するに、今後の10年間はあまり利益が出ない時期かなと思う。

そう考えると、今の33円配当から増額は難しそうだ。
ただ、もっと出そうと思えば出せるのも事実なので、3年に1回ぐらいのペースで
記念配当でも出してくれれば良いと思うのだが。33+5=38円配とか。
今年は7月で上場20周年なんだけど・・・

為替の影響もメモしておく。
売上げの一部は欧州への輸出だが、円建て決済なので基本的には影響なし。
(ただし、ユーロ安円高だと、販売価格引き下げ要請に繋がる可能性もある)
仕入れの大半は中国でドル建て決済。なのでドル高円安はコスト上昇でマイナス。
という訳で、クリエートメディックに都合の良い為替変動は「円高ドル安(ユーロ高)」だ。
しかし、人民元が切り上げられた時の影響の方が、はるかに大きそうだ。


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posted by 冬葉ツトム at 16:57 | Comment(4) | TrackBack(0) | 保有銘柄 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます。
では も少し買い増ししておきます♪
Posted by eddydesu at 2010年05月15日 09:27
安定はしてますが、それほどの高配当でも無いので難しいです。
昨日の終値883で3.74%ですから。
せめて800円を割れれば、買い増ししても良いのですが。
800割れって、リーマンショック級の相場ですが、
そうなったら他にもっと美味しい銘柄が転がってるし。
Posted by 管理人 at 2010年05月15日 11:14
管理人様、はじめまして。

少し前から勉強させていただいております。
銘柄の分析とても参考になります。

クリエートメディック悪くない感じですね。
今後の戦略もあるようですし、安定しているのって大事ですよね。

ちょっと検討してみようかと思います。
小額投資なので、S株ですが・・・。
(投資する場合はもちろん自己責任でやりますので。)
Posted by sk at 2010年05月16日 21:25
skさん、はじめまして。参考になれば幸いです。
でも、人の言う事は、あまり参考にしない方が良いと思います。
自分で試してみると解りますが、どうにでも書けるんですよ。
クリエートメディックだって、ボロクソに書きたければ書けるんです。
しかも、人の言う事を参考にしようとすると、大抵は、その時に自分のしたい事に沿った意見を参考にします。
つまり、買いたい人は、その銘柄への高評価だけを参考にします。
この辺まで踏まえた上でどうぞ。
Posted by 管理人 at 2010年05月17日 01:23
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