2010年03月12日

日本エス・エイチ・エル(前編)

4327日本エス・エイチ・エルの今後10年間を配当中心に考えてみる。

採用や人事評価の診断ツール販売と、人事コンサルティング。
元々は英国SHL社の適性テスト等の、日本語版の開発と販売を目的として設立された。
英国SHLが親会社だったが、2007/5に毎日コミュニケーションズに株式譲渡された。
現在はSHLグループと、そのままライセンス契約を継続して製品開発し、
マイコミへの販売を増やしたがってる。
このマイコミが筆頭株主で28.5%を保有。

売上げのうち、ツール販売を行う「プロダクト」が36%、「コンサルティング」が62%、
「トレーニング」が2%。
売上げの大半が新規・中途採用時のテストで占められてる。
直販と代理店経由の売上高は6:4ぐらい。

利益。
売上高営業利益率は40%ほどで、2001年度から9年間の推移が
32.8%、32.8%、36.3%、29.9%、34.2%、39.9%、42.8%、41.3%、39.9%。
極めて高い水準で、しかも結構安定してるのに驚かされる。
2006年度から一段と良くなってるのは、好景気と好採算なWeb版ツールの伸びが影響してると思われる。

財務。
有利子負債ゼロ。現金同等物16億円ぐらい。自己資本比率80%台。
現預金以外には株も債券も無く、ベンチャー企業向け投資事業有限責任組合への出資金が4000万円ほどある。
まぁ、何の問題も無い。

配当政策。
配当性向は50%。この水準でちゃんと実行してきたが、昨年度は減益で、結果的に60%になった。
なにしろ利益が安定高水準なので、何の無理もない。100%でも困らないし。
還元"意欲"なんて言うほど力みも無く、当たり前な雰囲気で、淡々と払ってる感じ。
本当の金持ちって、こんな風に金の出し方がスマートなんだろうな。見たことないけど(^^;

コンサル会社なので利益率が高いのは解るが、この安定っぷりの原因は何か?
最初は「年間契約で幾ら・・・」的な料金体系なのかと思ったが、
一回とか一冊とかで契約する料金らしいし。

思うに、人間にとって根源的な需要がある会社なんだろう。
つまり、人が人を測るって事を、誰もやりたがらないのだ。
だって、下手すると一生恨まれたりするんだよ。自分にそれほどの自信も無いし。
採用でシコリが残ったりした相手とも、ずっと付き合わなくちゃいけないし。
出来るだけ、社外の第三者が客観的に判断を下してくれることを望むのだ。
要するに、「神」の役目だ。
誰もやりたがらない事をやる会社は儲かる。

「昨年はSHL社のテストを判断材料に人事を決めましたが、今年はA社のテストに変えました」
なんて事もやりにくい。
判断基準が変わるので、こんな事をやると、社内に不穏な空気が流れそうだ。
と考えると、一度使ったテストは継続されやすい。
売上げや利益が安定する訳だ。
既に一定のシェアを確保した企業にとっては有利。

(長くなりすぎたので、続きは次回)


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posted by 冬葉ツトム at 11:43 | Comment(4) | TrackBack(0) | 保有銘柄 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんわ!
いつも参考にさせていただいております。
SHLは以前から持って居りましたが 追加します(笑)
ありがとうございます。
Posted by eddydesu at 2010年03月12日 23:07
eddydesuさん、コメントありがとうございます。
追加しますか。
後編でボロクソに書くかもしれませんよ(笑)
Posted by 管理人 at 2010年03月12日 23:31
リーマンショック以来借金が少なく財務体質が良い会社を選ぶようになりました。もちろん内部留保ばかり気にしているような事では業績の拡大がみこめませんが・・・。以前勤めていた経営再建中の某大手スーパーD社は借金が多すぎて利益をほとんど有利子負債の金利に取られてました。これでは意味がありません!
Posted by eddydesu at 2010年03月14日 07:35
私は2002年から株式投資を始めたのですが、
株価は下がり続けて、2003年は日経7000円台へ。
あまり資金を注ぎ込んでない初期に損したのが幸いでした。
これでインカムゲインに目覚めましたから。
Posted by 管理人 at 2010年03月14日 11:09
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