2010年02月22日

朝日ネット

3834朝日ネットの今後10年間を配当中心に考えてみる。

中堅ISPの「ASAHIネット」を運営してる。
「インターネット接続サービス」が売上げの8割弱。残りが「インターネット関連サービス」。
この関連サービスだが、メールやIP電話やホスティングなどの、何処のISPでもやってる事業の他に、
SaaS系サービスに力を入れてる。これは
「manaba」教育支援システム
「ASAONE」グループウェア
「モンブラン」ホームページ作成ツール
「アサブロ」ブログ
といったサービスで、特にmanabaは期待も大きいようだ。

利益。
創業以来19期連続の黒字。その間の売上高営業利益率の平均が22%台!4年連続の増収増益。
典型的なストック型ビジネスであり、まともな経営さえ為されていれば黒字は当然。
これから10年程度なら増収増益も維持できると思う。出来ない方が可笑しい。
ちょっと判らないのが、2005年度から急に成長し始めたこと。
それまでは業界平均を下回る成長を続けてたのだが。2006/12に東証二部上場したのが刺激だった?
特に法人契約が伸びてるが、OCNとKDDIが年間123480円に対して朝日ネットが22680円。
この10万円差の価格競争力は圧倒的で、これからもシェアが奪えそうだ。

財務。
有利子負債ゼロ。自己資本比率80%台。50億円ほどの現預金を保有してる。
売掛金の相手に大手カード会社が並んでるのは、会費がクレジットカード払いだから。
回線を持ってるわけでもなく、無から金を生み出してる様な会社であり、財務面での不安はない。
有価証券も、ライフネット生命保険株を10億円ほど保有してるぐらい。

配当政策。
配当性向は40%を目処。実際には07年度が39.8%、08年度が43.1%、09年度が44%予想。
上場以来、3円配当→8円→10円→12円→(13円予想)と増配を続けてる。
まぁ、還元意欲はあると見て良いだろう。正確には「充分に還元できるほど、懐具合に余裕がある」だが。
余裕が無くなった時にどうするかを見ないと、本当の意欲は判らない。

もう20年ほど前になるが、パソコン通信をやってた。
業者としては、NIFTY-ServeとPC-VANが2強。私はNIFTY-Serveで遊んでいた。
入会時に「中村さんメール」が来て、半年後に「京増さんメール」が来たと言えば、解る人には解るか。
田舎に住んでるおかげで、一番近いアクセスポイントでも市外通話という極悪環境。
当然ながら、そんなに多くの業者に接続できる訳も無く、NIFTY一辺倒で楽しんでたのだが、
中堅どころでアスキーネットや日経MIXやASAHIネットがあるのは知ってた。
新興勢力としてPeopleやMSNが登場した辺りで衰退し始めたわけだ。

と言う訳でASAHIネットには接続してなかったのだが、イメージとしては「マジメ」なイメージだった。
要は新聞系なので真面目で堅い印象だったのだろうが、
現在の朝日ネットの業績好調の原因も真面目さではないか。
つまり、真面目にISPとしての本業に集中してるから、利益も出るし、財務も優秀と。

本来、ISPなんていうのはボロ儲けビジネスの代表格だ。
その中でも朝日ネットは、ちょうど良い大きさの企業だという事が魅力だと思う。
巨大企業のNTTやKDDIは、回線の維持などでコストが掛かり過ぎる。
@niftyやBIGLOBEぐらいの大きさになると、どうしても余計な事業に手を出したくなるらしく、
それで利益を食いつぶす。
朝日ネットは回線を持たないので低コスト。独立系でISP事業に集中して高利益。
もっと小さいISPは地方で生きるしかないが、朝日ネットは全国に拡大余地がある。

もちろん、経営方針次第で余計な事業に手を出す事も出来るし、無理な拡大を目指す事も出来る。
だが、今はそんな方針ではないし、これからも無茶はしないと思う。
それはパソコン通信時代に「2番手グループの美味しさ」を学んでいると推測するから。
先頭グループは華々しさと引き換えに利益を削る。
朝日ネットはこれからも真面目に利益を求めていく・・・と思いたい。

で、10年後の配当だが、単純に今の増益ペースが続くと考えても良いのではないか。
とすると、EPSで年2円の増加。10年後にEPS50円ぐらい。
これで配当性向40%なら20円配当となる。

不安材料は殆んど無いが、ただ「マナバ(manaba)」が良く判らない。
会社が推してるのは明白だし、実際に導入校が、第2四半期20校→第3四半期27校と急拡大してる。
判らないのはそのニーズだ。本当に求められてるシステムなのか、おじさんには判らない。
大学生の皆さんが必要としてたり、便利だと感じてるのなら良いのだが。
どうですかね?


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posted by 冬葉ツトム at 11:12 | Comment(4) | TrackBack(0) | 保有銘柄 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
3回目の投稿です。
「マナバ」の業績への貢献度については、良く分かりませんが、冬葉ツトムさんのおっしゃるように、私も、真面目な会社だなー、というように感じていました。
 ここは、ストック型ビジネスの典型会社であり、現預金も豊富です。
 プラネット(2391)と同様に、黙ってホールドだと思います。


Posted by M&R at 2010年02月22日 22:26
M&Rさん、コメントありがとうございます。
確かに業績と還元には何の不安も無い会社ですね。
株価は知りませんが。

Posted by 管理人 at 2010年02月23日 00:58
平成22年度決算が対前年度比で増収増益、配当も増配(14円→15円)にもかかわらず、管理人さんの感想(予想)のとおり、株価は低迷しそうです。
その理由の一つとして、成長率の低下傾向があると思いますが、しかしながら、この会社、安定感があり、黙って持ち続けるのには最適だと思います。
ちなみに、5月13日終値基準で、今期の配当利回りは、4.7%!です。
成長率がやや低下してきたのは事実ですが、「マナバ」の拡販に向け、米国に子会社を設立(すでにハーバード・ビジネス・スクール、コロンビア大学等での試験運用を開始)したはずなのに…???
Posted by M&R at 2011年05月14日 15:55
M&Rさん、こんにちは。
昨日、年利1.86%のSBI債が3分で売り切れたそうです。
4.7%が何時でも買えるというのは、むしろ有難いことで。
仰るとおり、"黙って"持ち続けるのには最適です。

Posted by 管理人 at 2011年05月14日 23:12
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