2009年12月11日

エプコ

2311エプコの今後10年間を配当中心に考えてみる。予想でも分析でもなく、占いとして。

低層住宅の給排水設備の設計コンサルティングが売上げの8割以上、残りが設備申請資料の監理。
設計コンサルは、「住宅メーカーから受託して設計」→「標準化を図った部材を発注」→
「加工工場で部材を加工」→「加工した部材を施工業者に配送」という一連の流れ。
自社でつくるものは設計図ぐらい。設備申請監理も含めて、いわゆるアウトソ−シングだ。
カスタマーセンターサービスというメンテナンス部門が伸びてる。
ここ3年間で、前年比148.7%、171.8%、151.7%と来てる。まだ全体の12%ぐらいの売上げだが。

利益。
とにかくボロ儲けである(^^; 2007年度まで9期連続で増収増益。
08年度の減収減益は改正建築基準法による混乱で、09年度の減益はサブプライム危機でと、
頻繁にあるとも思えない要因であり、異常事態と思う。成長路線が崩れたとは思えない。
逆に言えば、異常時ですらEPS1万円以上をキープしてる。
設計は中国でやって、部材は標準化を進めて、ファブレスで在庫無し。
この低コスト要因のおかげで利益率が高い。09年度の売上高営業利益率が22.3%である。
これからも売上げが伸びて利益率が保てれば、EPS12000程度が最低線になるはず。

財務。
もちろん有利子負債ゼロ。自己資本比率が86.9%。現金同等物が約14億円。有価証券は無し。
2002年度以降しか分からないが、ずっとフリーキャッシュフローはプラス。
前年より現金同等物が減ったのは08年度だけだが、この時だって自己株取得のせいで減っただけ。
成長株投資なら安全すぎるかもしれないが、配当株投資では何の問題も無い。

配当政策。
上場時は「20〜30%を目安・・・」だったが、06年度からは「30%を目安・・・」、
08年度から「配当性向30%を最低ライン・・・」となった。
しかも08・09年度は「内部留保資金が十分に確保されていることから、前期の配当水準を維持し」
という事で、計画通りの6000円配を出した。この時の配当性向は50%前後。
少なくとも「配当を出せるのに出さない」って事は無さそうだ。
極端な事を言えば、このキャッシュフローなら配当性向100%でも困らない筈だし。
もし業績が伸びるなら、配当性向アップと相まって少しずつ増配されるだろう。

問題は業績が伸びるかどうかだ。会社としては3点の課題を挙げている。

1.シェアの拡大
中小工務店はエプコに外注するメリットは大きそうだが、大手メーカーはどうだろう?
エプコにとって美味しい仕事なら大手は自前でやるだろうし、やらないなら美味しくない。
あまり儲け過ぎるのも考えものだ。
会社は営業利益率30%を目標にしてるが、これはちょっと高すぎるような。
もう少し低めの利益率なら、シェアもこのまま地道に拡大していけそうな気がする。

2.電気・太陽光発電等への進出。カスタマーセンターサービスの普及
電設会社は上場企業にも多いが、それらはビルなのかな。戸建て向け電設会社は中小が多いのだとすれば
給排水で成功した「工業化」の手法が通用するかも?そもそもまだ工業化されてない?
「給排水設備とまとめて受託」なら強みがあるかな。太陽光発電は伸び盛りだろうし。
メンテ部門は実際に売上げが伸びてるのだが、普及のイメージが湧かない。
少なくとも会費を取って定期保守というストックビジネスらしい形は、一戸建てには無いような。

3.海外市場への進出
9月に三井物産との資本業務提携を解消してパナソニック電工と提携した。
海外進出という事だけなら物産との関係の方が有利だったのではなかろうか。
(さらに2.の給排水以外ではパナ電工と競合する様な気がする。1.のシェア拡大には繋がりそうだが)
6年前から中国での販売を目論んでて、進出できてる雰囲気はあまり無い。
物産と組んでも出来なかった事が、これから可能なのか? 無理っぽい気がする。

10年後の見通しは、急成長は無理っぽいが安定成長は期待できそう。
売上げは30億円ぐらいになってそうだが、営業利益率は25%程度が良い線ではないか。
とすると営業利益7.5億円ぐらい。EPSが22000ってところか。
これで配当性向が40%になってれば、配当8800円という数字が出てくる。今の30%なら6600円だ。
これより大幅に上乗せになるとすれば、
・好景気になって設備申請監理が大幅増加した場合(これはビルが対象なので景気次第で大きく変動する)
・カスタマーセンターサービスが意外と普及した場合(これは利益率が高いので)
逆にこの線まで達しない可能性は、大手取引先が自製に向かってシェア縮小した時か。


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posted by 冬葉ツトム at 18:09 | Comment(0) | 保有銘柄 | 更新情報をチェックする
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